東大ハチ公物語-ハチ公の飼い主は?

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ハチ公は誰でも知ってますよね。
でも、ハチ公が10年待ち続けたというその飼い主は誰なのかご存知ですか?

 

ハチ公の飼い主は、東大の上野英三郎博士。

 

とても可愛がっていたハチ公を、渋谷駅や大学まで送り向かいさせていたそうです。でもある時、上野博士が大学内で急逝。この日もハチは渋谷駅まで迎えに行きましたが、帰らぬ主人にショックを受けたのか、上野博士が最後に着ていた着衣を置いた物置に3日間、閉じこもりました。

 

その次の日から朝と夕、渋谷駅で帰らぬ飼い主を待ち続けました。
上野博士が亡くなった1925年5月。ハチ公が亡くなったのは1935年。実に10年もの間、ハチ公はただひたすら、愛する飼い主が帰って来るのを待ち続けたのでした。

 

「東大ハチ公物語は、ハチ公没後、80年を迎えるに当たって、ハチ公と上野博士像を製作し、犬と人間がもつ純粋無垢な関係を今一度呼び起こしたいと考えます。」ということで、東大の中に ハチ公と上野博士が再開したという像がつくられることになりました。
これが粘土版の像です。
東大ハチ公物語3 東大ハチ公物語4 東大ハチ公物語5

 

この画像は全世界の人達に既に広まり、多くの人の涙をさそっているそうです。

 

ハチ公を世に知らせた社会的な生みの親で犬の愛護と研究に生涯を捧げた斎藤弘吉氏は
「死ぬまで渋谷駅をなつかしんで、毎日のように通っていたハチ公にあったのは、ただ自分をかわいがってくれた主人への、それこそまじりけのない、愛情だけだったと思います。」

 

「渋谷駅を離れなかったのは、心から可愛がってくれた到底忘れることのできない博士に会いたかったのである。ハチ公の本当の気持ちは、大好きな博士にとびつき自分の顔を思いきりおしつけて、尾をふりたかったのである。」
と語っています。

 

ハチ公はただ飼い主を純粋に愛して、その力だけで毎日毎日渋谷駅の前に立ったといいます。

 

いくら犬といえど、辛かった時も大変だった時もあったでしょう。でも待ち続けました。愛していたから。

 

ハチ公がただ純粋に飼い主を愛していて待ち続けたように、もう一度会いたくて会えることを信じて10年間待ち続けたように、私も純粋な愛で待ちたい。神様が再び送ってくださるというその方を。

 

参照:東大ハチ公物語
写真出典:東京大学大学院農学生命科学研究科

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