「あなたは夢の達成まで、ほんの数メートルのところだったのに。私を救ってくれた命の恩人です。」
エベレスト山頂付近、50-60メートルの距離を滑落していく女性。ビルにすれば15階の高さ。
それを見たイギリス人の元軍人、レスリー・ビンズさん。
一瞬で、女性を助けるかどうか決めなくてはならなかった。
タックルのようにして女性を助けたが、女性は意識もうろう。
自分の酸素マスクを外して、女性に酸素を吸わせた。
酸素マスクが必要だからしていたのに、そこで酸素マスクを外すということがどういうことなのか、ご本人ももちろん分かっていたはずだ。
レスリー・ビンズさんは、エベレスト山頂まであと500メートルということろだった。
「誰かが苦しんでるのを見て迷いはありませんでした。
誰かが死ぬのを見捨てるなんてできませんでした。
なので頂上にはいかない。この人を助けなくてはと、このとき決心したんです。」
エベレストは
入山料だけで約100万円前後、必要な山。その他総額で最低でも300万円以上かかる山。
高度順応の時間含め一カ月以上、登山に時間を有する山。
最も危険で最も死に近い山と言われる山。
頂上付近になると100m進むのに1,2時間かかると言われる山。
頂上付近では遺体があちらこちらにある山。
頂上付近でトラブルがあっても誰も助けにすぐ行くことが出来ない山。
自分の夢や希望の全てをおいて命を助けることを優先させ、
極限の状況下の中、自分の酸素マスクを女性につけてまで助け、
女性も、そして助けたレスリー・ビンズさん自身も生きて帰ってきたことは奇跡だ。
同じ目に私があったら、果たして同じことが出来ただろうかと自分に問うた。
苦労しても命の道に行きなさい。
命の道に来てから、二つを比較してみなさい。
苦労しても命の道に来たことがまさっているのか、
楽だからといって死亡の道に行ったことがまさっているのか、比較してみなさい。
天と地との差だ。
摂理の御言葉より
命は弱い。だから命を救うためには、分と秒を争わなければならない。
あることは1分だけ遅くやっても、10秒だけ遅くやっても、死ぬか生きるかが左右される。
すべき時にするかしないかが、これほどにも もの凄い運命を左右する。
摂理の御言葉より
参考：
Michael Himmel エベレストについて
世界最高峰エベレスト – DACグループ