インドネシアの災害対策当局は7日、アチェ州北部を襲ったマグニチュード(M)6.5の強い地震によって50人以上が死亡したと発表した。
引用:朝日新聞
今回、亡くなられた方々に心からの哀悼の意を表します。
負傷された方々の一刻も早い回復を祈り、また行方不明の方々が一人も残らず見つかり無事であることを心から祈ります。
アチェ、地震で複数のモスク倒壊
BBCニュース – インドネシア北部でM6.5の地震 少なくとも25人死亡 https://t.co/WIVeYrhBUI pic.twitter.com/aWu2Hm7Yku
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2016年12月7日
インドネシアでM6・5 アチェ州で26人死亡 https://t.co/zZ95PGLgm7 pic.twitter.com/4x69GSQR16
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2016年12月7日
アチェとは
アチェに関してニュースを調べると、あまり良い印象を受けるニュースが殆ど出てこない。
地震の被害がまだ明確でなく、人命救助が進んでいるこの時に アチェについて書くべきなのか迷った。
申し訳ないことにアチェについて殆ど知らなかった私の悔い改めの意味を込め、アチェを少しでも知るために調べた範囲のことだけ掲載する。
到底、現地に直接行った方々には決してかなわないアチェについてのまとめだが、アチェについて少しでも分かって祈りたく思う。
息のあるものは祈りなさい。自分の命のために、隣人の命のために。 鄭明析牧師の明け方の御言葉より
インドネシア アチェースマトラ沖地震後、イスラム法を厳格化した地域
世界最大のイスラム教国家であるインドネシア。
その中のアチェは長年、インドネシアからの独立運動を29年もしてきた。
<内戦>である。
アチェは15世紀から19世紀までは独立していた。
その後、オランダに侵略された。
戦後に近隣地域と共にインドネシアとして独立したが、アチェはインドネシア政府による資源奪取、また政府が世俗的な政治を広めようとしていたことに 信仰深かったアチェは激しく反発し、独立を切望していた。
2004年スマトラ沖地震では、数十か国が被害を受けた中、アチェ州は最も大きな甚大な被害を受けた。
沿岸地域では3キロほど内陸まで津波が入り込み、多数の犠牲者が出た。
あまりにも甚大な被害と犠牲だった為、長年争ってきたインドネシア政府とアチェ分離独立派は争いに終止符をうった。
29年に及ぶ内戦はアジア最長だった。
政府とアチェ分離独立派の間で和平を求める気運が高まり、合意が結ばれた。
その後、アチェは大きな自治権を獲得し、シャリーア(イスラム法)を基盤とした規制を更に多く導入した。
シャーリア法とは、イスラム法。
インドネシアの他地域ではシャーリア(イスラム法)は適用されていないが、唯一、アチェのみ施行されている。
また昨年発行された条例により、イスラム教徒でなくともシャーリアはアチェ在住者であれば状況によっては適用されることになった。
アチェ州には宗教警察がおり、シャーリアが守られているかを厳格にパトロールをしている。
出典:HumanRightsWatch
人権団体がシャーリア法によるアチェ州の人権侵害を報告
インドネシア・アチェ州の2つのシャーリア法について、法が人権を侵害するとともに、政府関係者や地域住民による法の執行の過程でも虐待が起きている、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日公表した報告書で述べた。
アチェのイスラム法、「セクルージョン(人目を忍んだ行為)」禁止法は、一定の条件の下の未婚の異性間交際を犯罪と規定。一方、服装規制法は表面上は男女に無関係の規制であるが、実際には女性により厳しい規制が行なわれている。
また、本報告書は、この二法の適用が不公平で、富裕層もしくは政治的コネのある人びとにはほとんど適用されていない実態も明らかにしている。
参照:HumanRightsWatch
シャーリア法ー公開むちうち刑
2016年11月28日 インドネシア・アチェ(Aceh)州の州都バンダアチェ(Banda Aceh)で28日、女性2人と男性3人に対する公開むち打ち刑が執行された。
この日、刑の執行を受けたのは、夫以外の男性と至近距離にいたという女性とその相手の男性、さらに婚外性交渉の罪を犯したとされる3人だった。
アチェ州では、インドネシアで唯一シャーリア(イスラム法)が適用されており、上記のような罪状に加え、賭博や飲酒、同性同士の性行為といった罪を犯した人々はむち打ちの刑に処される。
引用:AFP通信
2006年以降、アチェでは1000カ所の教会が閉鎖
9年前に「宗教間の調和」をうたう法律が施行されてから、イスラム教が優勢のインドネシアでは、宗教的少数派は苦しんでいる。
この法律によると、イスラム教以外の宗教団体が礼拝のための建物を建築する場合、事前にその宗教以外の信仰を持つ地域住民60人以上の署名と、
地方当局からの許可を得なければならない。もし教会が、許可された内容通りの建築でないと判断されれば、破壊される。報じられるところによると、インドネシア国内で唯一イスラム法を実践しているアチェ州では、
イマーム(イスラム教の指導者)が教会に放火するよう命じており、またキリスト教徒は定期的に暴徒たちの襲撃に遭っている状況だ。今月初め、シンクタンク「Gatestone Institute」は「The Indonesia Jihad on Christian churches(キリスト教会に対するインドネシアのジハード)」と題する報告書を発表し、
イマームがイスラム教徒に対し、教会に放火するよう先導していると主張した。ロイター通信は10月、イスラム急進派組織「イスラム防衛者戦線」のメンバーを含むイスラム教徒の住人が、教会の閉鎖を要求したことを受け、数カ所の教会が破壊されたことを報じた。
アチェ州のシンキルでは、教会が焼き払われ、1人が死亡した事件の後、キリスト教徒数千人が逃亡。
地域のキリスト教徒たちが涙を流して見守る中、アチェ州シンキルの警察は、大槌やおのを使用し、小さな木造建築の教会を破壊していった。参照:英国クリスチャントゥデイ
違う面からのアチェに対する思い
引用:じゃかるた新聞
すべての人に寛容に接しなさいと主はおっしゃった。
ヤコブの手紙2章1節-13節の御言葉のようにすべての人に分け隔(へだ)てなく接して
あなたの命のようにあなたの隣人を愛してあわれみなさいとおっしゃった。
私たちは本当にそのような生き方をしているでしょうか。
-摂理 キリスト教福音宣教会 御言葉より
祈りは愛だ
-摂理 キリスト教福音宣教会 御言葉より
参考:AFPBB News、BCC、じゃかるた新聞、日本経済新聞、朝日新聞、産経ニュース、CNN、ロイター、ハフィントンポスト