フランス パリにあるノートルダム大聖堂(=ノートルダム寺院)で火災が発生。
多くのパリ市民が悲しみに包まれ、祈りや賛美を捧げている。
世界各国、日本でも大きくこのニュースは取り上げられている。
そのノートルダム大聖堂とは、どのような場所なのか?
【動画】#世界遺産・#ノートルダム大聖堂 は、全焼という最悪の事態は免れた。 pic.twitter.com/tuABYWA94k
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2019年4月17日
火災が起きたパリ・ノートルダム寺院で鎮火後の内部が一部公開されました。https://t.co/ViIujCrB6d#ノートルダム大聖堂 #NotreDameCathedralFire
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2019年4月17日
中世の貴重な窓から割れ落ちたステンドグラスの破片、尖塔が崩落し聖歌隊席付近の屋根にできた大きな穴、天井から焼け落ち床に散… https://t.co/IkTkE3gq26
— AFPBB News (@afpbbcom) 2019年4月16日
ノートルダム大聖堂はどのような場所なのか?
ノートルダム大聖堂は紛れもなく、パリの象徴なのだ。
ノートルダム大聖堂はフランスのパリ中心部,シテ島に建設されたゴシック様式のキリスト教(カトリック)の聖堂。
ノートルダムとはフランス語で「我らの貴婦人」という意味があり、聖母マリア様を表している。つまり、ノートルダム大聖堂は聖母マリア様に捧げられたものである。
今では年間1300万人が訪れるパリ屈指の観光名所だ。
フランスでは、ノートルダム大聖堂は国葬の場として使用されている。過去にはミッテラン元大統領、ドゴール元大統領の追悼式が行われ、世界の指導者が参列している。
ノートルダム大聖堂は「ゼロ地点」ともいわれ、パリからフランスの他地域への距離を測るとき、基準となっている場所でもある。パリからの距離表示起点となる「ポワン・ゼロ」の石盤が埋め込まれている。
ノートルダム聖堂と呼ばれる場所はベルギーなど世界各地にある。その中でも最も有名なのが、今回のパリ ノートルダム大聖堂だ。
フランス人歴史学者のゴバール氏は「ノートルダムはパリの象徴であり、平和や連帯感、調和の象徴だ…そして、パリという街の特別な場所を占めている」と表現する。
パリ市民はノートルダム大聖堂についてこのように話す。
「カトリック教徒である我々にとって大聖堂は生活の一部。」
「(ノートルダム大聖堂は)パリの象徴。キリスト教の象徴だ。(今回の火事で)世界全体が崩壊しているようだ」
ノートルダム大聖堂の歴史
12世紀半ば 着工
13世紀中頃 完成
以後,パリの司教座が置かれるなどフランスにおけるキリスト教会の中心的な地位にあった。
16世紀 収奪行為
宗教改革で起きたプロテスタント(ユグノー)信者による収奪行為
18世紀末 破壊
フランス革命期に始まる反キリスト教運動によって破壊などの大きな被害を受けた
19世紀半ば 修復
美しい姿を取り戻し,現在に至っている。
19世紀 皇帝ナポレオン1世の戴冠式が行われる
1991年 ユネスコ世界文化遺産に登録
ノートルダム大聖堂と建築様式
ノートルダム大聖堂は,約200年かけて完成したゴシック様式の代表格。
全長約128メートル、高さ約33メートル、幅約13メートル。
ゴシック様式とは?
フランスを中心として12世紀ごろからヨーロッパで広まった建築・美術様式。
ロマネスク様式という11世紀から12世紀に流行したものでは,天井の重量のために,高さは抑えられ,また壁面には窓が少なくなっていた。しかし,ゴシック様式では様々な技術が導入されたことで,天井の高さを上げることが可能,窓も広く取れた。
ゴシック様式のノートルダム大聖堂は,天国へ少しでも近づこうとするかのように高さがとられた。また,広い窓にはステンドグラスがはめこまれ、色とりどりの光に満ちていた。それぞれのバラ窓は、天国の花を表現している。聖母子像(聖母マリア様と幼いころのイエス様)や、青年のイエス様が描かれている。石細工とステンドグラスが聖書の物語を伝えているのだ。
ノートルダム大聖堂の火災関連ニュース
ノートルダム大聖堂の内部の検証が行なわれた結果、火炎は約800度の高温に達していたとみられています。
火元については、溶接や金属の接触による火花の可能性が指摘されています。https://t.co/zWvcV4fFrE#ノートルダム寺院 #NotreDameCathedralFire— 産経ニュース (@Sankei_news) 2019年4月17日
#ノートルダム大聖堂 関係者と消防隊らが的確な判断で、貴重な文化財を多数運び出すなどして焼失を防ぎました。https://t.co/xiI6DINybf
— 毎日新聞 (@mainichi) 2019年4月17日
【大聖堂の風見鶏は無事 話題に】https://t.co/dBSVie6FaX
パリのノートルダム大聖堂の火災で、焼け落ちた尖塔(せんとう)の先端に取り付けられていた銅製の風見鶏の像が見つかった。「お守り」と位置づけられてきた像の発見に、フランスでは「奇跡だ」と話題に。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年4月17日
「5年以内に再建したい」。パリのノートルダム寺院で起きた火災で、マクロン仏大統領はテレビ演説でこう語りました。既に8億ユーロ(約1千億円)以上の寄付の申し出が企業などからあり、原資に充てる予定です。https://t.co/ZgOUqR8jYT
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2019年4月17日
最後に
このノートルダム大聖堂の火災鎮火に携わった全ての方々に、敬意を表します。この火災によって悲しい気持ちになられた、世界中の人々の心が早く癒されることをお祈りします。
摂理のメンバーとも「悲しい気持ちになる」とやり取りをしていました。
くらら牧師はこのようにブログに書いています。
ノートルダム寺院はすごく厳格なんですよ。一応どこの大聖堂でも「撮影禁止」とは書かれているものの、バチカンなどでは観光客が写真撮り放題で黙認されてます。けれどノートルダムは完全に禁止かつ私語も禁止です。電気もつけず、ステンドグラスで光を取り入れていて、静かで厳粛な雰囲気が漂っているんです。
引用:くらら牧師のブログ ノートルダム寺院火災 より
火災が起きて誰が喜ぶのでしょう。
多くの人々の悲しみは、何より神様がご存知なはず。
神様はいま、どのような気持ちなのでしょう。
この聖殿と共に、世界中の人々の心の聖殿も再建されるようお祈りしています。
くらら牧師のこの最後の言葉、本当にそうですね。
今後、再建の道が急がれると思いますが、それと同時に私自身の心の中にある聖殿の再建もしていけますように。
参考:
BBC
CNN
Reuters
WSJ
ANN
AFPBB
毎日新聞
読売新聞
朝日新聞
産経新聞
日本経済新聞
TBS
首相官邸HP
日テレ
ダイヤモンドオンライン
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