amazonで無料だった『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)』を読みました!
これは、「何のためにがんばるのか」について書いた本です。
「働くため」の価値観、モチベーションを考える本です。
わたしが印象に残った部分は、1章の部分です。
そもそも私たちは生まれた時から恵まれた環境にいて、
不足しているもの、ないものがない状況にあるのだといいます。
団塊世代以上、満足に食べられない、着られない生活が続いていた頃、
仕事をすることで金銭を得て、美味しいものを食べ、良い服を着て、
理想の生活を得ることが、多くの人のモチベーションでした。
ないものをいかに埋めるかがモチベーションだったのです。
しかし私たちは、
生まれた時から美味しいものを食べ、欲しいものは簡単に得ることができました。
今の若者は、「これがほしい、あれがほしい」と『乾けない』のだと本書で表現されています。
本書では、若い私達の世代を『乾けない世代』と呼びます。
世の中は、物質で満ち満ちています。
わたしたちは、十分に物質(食べ物・服・住まい・環境・・・)を持っています。
モノであふれているから、付加価値がなければどんどん衰退していく時代です。
消費者も生産者も、物質の機能や見た目でない部分に目を向けるようになりました。
それは例えば、体験デザイン(スタバの特別感)や、
生産者の見える化(野菜や卵でよくやっている)などで見られます。
物理的から、より精神的な角度の提案が増えてきています。
わたしたちの幸福感とも同じ流れで変化しているのだと思います。
本書では、「人の幸せは5種類に分けられる」というポジティブ心理学の一説を紹介しています。
それが、「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」の5つなのです。
簡単にいうと、
「達成」= 課題を達成すること、誰もできないことを成し遂げること
「快楽」= おいしいものを食べるとき、好きな人と抱き合うとき
特に昔は、「快楽」の物理的なポジティブ感情が「達成」につながりやすかった。
だから仕事を達成し、美味しいものを飲み食いする。それが幸せとなった。
過去、「達成」「快楽」こそが、多くの人の幸せの軸でした。
しかし、今の世代は後半の「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」に重心を置くといいます。
「良好な人間関係」= 自分の好きな人たちと共にすること
「意味合い」 = 自分の行なう仕事が、大きな文脈の中で誰かに貢献できていると実感すること
「没頭」 = 作業自体に夢中になること(ex: 毎日欠かさず素振りを続けた野球選手のイチロー)
例えばわたしの同期たちは、
毎日、仕事帰りに集まっては同期同士共に話して過ごしています。
みんな互いのことが大好きです。
まさに「良好な人間関係」による幸せを求めています。
また、「意味合い」による幸せは、摂理人がよく感じていると思います。
報酬などの見返りを求めず、神様が願うことなら、神様が喜ぶことならと、どんな仕事も喜びで行ないます。
また、ボランティア活動、奉仕活動もそうです。
お金は一切もらえない。けれど自分の行ないが、誰かの生活、結果を変える。そういう喜びで行なうのです。
そして、強くわたしの幸せの軸となっているのが「没頭」です。
このブログも、デザインも写真撮影も、幸福を感じるのは没頭しているからです。
御言葉の整理、スケジュール管理、家計簿、読書、資料作成、全て没頭で喜びを感じます。
作業を行なっているときは、わたしは深い海に飛び込んでもぐっていくように感じます。
はっと気づいて水面から顔を上げると、もう日が暮れているのです。
今の自分は、職場の「人間関係」もいいし、仕事の「意味合い」も見出しており、仕事に「没頭」しているのですが、
本書を読むと、それならそのまま成長してがんばればいい。とのことだったので、
ここで本を読むのを終えようかと思いましたが、最後まで読みました。
最後まで読んで思ったことは、
本書で、『乾けない世代』という表現が何度か出てきます。
わたしはこれを読む度、ある聖句が思い浮かびました。
アモス書8:11~13
主なる神は言われる、「見よ、わたしがききんをこの国に送る日が来る、それはパンのききんではない、
水にかわくのでもない、主の言葉を聞くことのききんである。彼らは海から海へさまよい歩き、主の言葉を求めて、こなたかなたへはせまわる、
しかしこれを得ないであろう。その日には美しいおとめも、若い男もかわきのために気を失う。
飢饉、必要なものが極度に不足するという意味です。
必要なものとは何か。パンでも水でもありません。主の言葉です。
神様の御言葉が極度に不足することです。
御言葉とは、どういうものでしょうか。
そこには、時代が変わったとしても、ずーーっと通用する真理が書かれています。
愛とは。自分の価値とは。生きる目的とは。
そして、自分を救う救い主とは。
高級車も高級ワインもそれほど欲しくない。
かといって、何を追求したいとも思わない。
乾けない世代の若者たち。
もしも仮に、彼らが御言葉の飢饉に襲われているとしたら。
彼らは乾けないのではなく、
本来は乾いているけれども、何に乾いているのかわからないのではないでしょうか。
目に見えるものは、あるのかないのか、ハッキリわかります。
しかし、愛、価値、生きる目的のような、見えないものに関してはありなしの区別がつきにくいです。
明確な目標を持って確実な方法で求めることも、なかなかむずかしいです。
愛がコンビニで298円で売られているということもありません。
見えないものの中でも、自分の存在意義の実感とは、幸福に大きく影響すると思っています。
だからこそ、自分の存在意義の「意味合い」を求めます。
自分の存在意義に自信がない。しかし自分が行なうことには意味があって欲しいのです。
それによって、自分の存在も認めるようになります。
「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」
この5つは人に幸せを感じさせます。
これらが成されるとき、喜びを感じると同時に、
自分の存在意義の不安を忘れ、自信を持てるようにしてくれるのではないでしょうか。
なぜ、存在意義が幸せに影響すると思ったか。
わたしはいままで、
先の5つのような幸せが瞬間来たとしても、そのときが終われば、すぐに不安が襲ってきました。
それは、自分の存在意義に対する不安でした。
いつもその不安から逃げるように生きていました。
幸せを素直に感じ、喜んで受け入れるには、そこを解決しなくてはいけませんでした。
わたしは神様の御言葉を聞いて、自分の存在意義を理解するようになりました。
今まで、ネガティブな心から逃げるために、さらに得ようとしていましたが、
神様の愛を知り、自分の価値を知り、安心してポジティブに進めるようになりました。
わたしは、それによってきちんと幸せを感じることができました。
ポジティブにモチベーションをあげることができるようになったのです。
わたしは、御言葉を聞くうち、神様の御言葉、神様との愛に乾くようになりました。
実際はないわけではなくて、あるけれども、より求めるようになりました。
そうすると、モチベーションが今までと異なります。
さきほど、わたしの幸せの軸は、「没頭」だとお伝えましたが、
その前段階で、神様とつながるという「意味合い」があることが大事なのです。
神様との「意味合い」があれば、「没頭」してもしなくても、
モチベーションにつなげていくことができます。
※たまにがんばることが必要
どんな仕事も意味がないことはないと思いますが、
例えものすごくその仕事に意味がなさそうでも、
自分がその仕事を神様を信じて行なう過程に意味を見出します。
神様との経緯、自分の成長につなげることができます。
すべて、意味があることだと思えるようになります。
なのでわたしは、「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」 これらを求める前に、
「良好な神様との関係」を備えることで、
モチベーションの感じ方、得られるものが大きく変わると考えています。