魚の絵本「スイミー」を読みました。
黒くて素早い魚、スイミーのお話です。
絵本の最後、スイミーは他の魚たちと一緒に、大きな魚になります。
スイミーが指示をして、
赤い魚たちみんなが位置に並んで、大きな赤い魚になります。
黒いスイミーは、目の位置です。
スイミーたちは、大きな魚になって、
他の強い魚たちに食べられずに海を進んでいくことができました。
ねずみの絵本「フレデリック」も読みました。
ねずみたちは冬に向けて食糧を蓄えていましたが、
あるねずみはずっと、蓄える仕事をしないでじっとしていました。
仲間たちに、何をしているのか聞かれると、
彼は、光や色を集めて、言葉を集めているんだと話しました。
冬になり、今まで蓄えた食糧もやがて尽きたとき、
フレデリックは、仲間たちに光や色や言葉を伝えてあげました。
フレデリックの蓄えは、他のネズミたちの心を豊かにしました。
このふたつの絵本は、
オランダの絵本作家、レオ・レオニが描いたものです。
わたしはこれらの絵本を読んで、
この魚たちとねずみは、位置を守って成功したのだなと感じました。
スイミーは「みんな、もちばをまもること」と、
他の魚たちが自分の位置を守るように指示をしました。
そうして、自分も、しかるべき位置に行きました。
一匹一匹、単体では、大きな魚に食べられてしまいます。
みんなが協力し、自分の位置を守って、食べられずに前へ進みました。
成すべき大きな目標と、自分たちがあるべき位置をわかること。
敵に勝つために、みんなの行動を正しく指示すること。
わたしもスイミーと魚たちのように、
位置を守って進むことで成功すると感じました。
そして「フレデリック」を読んで、
イソップ物語の「アリとキリギリス」とは真逆だとおどろきました。
キリギリスは痛い目を見て、
フレデリックはみんなに貢献し、見直されました。
「アリとキリギリス」のメッセージは、
「働かざる者食うべからず」でした。
「フレデリック」からは、
「その人にしかできないことがある」
というメッセージを強く感じました。
フレデリックは、「自分の個性と才能」をわかっていました。
そして、「自分たちに必要なもの」もわかっていました。
フレデリックの才能は、時に合わせて、いちばんいい形で用いられたのです。
そしてそれに加えて、
「食べることが何がそんなに大事か。」
御言葉でよく神様がおっしゃることを思い出しました。
生きるためには食べなければいけない。という思いが必要以上に強い。
だからつい食べることに固執してしまう。
これと同じく、自分がすべきでない何かに固執していることを思いました。
自分が大切にしていて、つい時間を出し、つい繰り返し行ってしまうことはないだろうかと。
それによって、自分のあるべき位置を見失っていないだろうかと、考えました。
誰でも、自分のあるべき位置があります。
今までのやり方と違っても、周りと同じでなくても、
自分がいるべき位置をわかって、やるべきことを行ったときに成功しました。
自分の位置を再確認しよう。と思った絵本でした。