乗馬というのはとても繊細なスポーツです。
騎手の姿勢、手綱の使い方、ムチの使い方・・・などが少しでも悪いと途端に馬が思うように動いてくれなくなります。
傍から見ていると一見きれいに乗れているように見えても、実際は正しくない乗り方だったり、そのために馬も動きが悪くなったり、騎手も腰痛などのアクシデントに見舞われやすくなります。
正しく乗れている人と正しく乗れていない人との「実際の差」は大きいのかというとそうでもありません。
地上から見ていて、「あれ、脚の位置がすごい変だぞ!」と思っても
実際に正しい姿勢の時の脚の位置と比べてみたらたった数センチの差だったりもします。
人間にとってみれば「ほんのちょっと、数センチの誤差」なんですが
馬からすると、それだけで動きの質が天と地ほどの差が出てくるんですね。
そのことを考えると、馬というのはとても繊細な生き物です。それと同時に、馬を創造なさった神様も、相当繊細でないとこんなに繊細な動物を造ることなんてできません。
数センチの誤差でも大きく反応が違うように、力の入れ具合でも大きく反応が違うように、さらには性格、気質、才能、素質、個性も一頭ずつ異なるように造る・・・僕は考えただけでもげんなりしてきます(笑)
それを創造してしまう神様はなんて繊細で、神秘的なんでしょうか!
僕も今そんな繊細な馬にうまく乗れるように、自分の乗り方をほんのちょっとずつ変えています。
今まで乗っていたやり方を変えるのは結構大変です(^^;
ですが、そうした方がもっとかっこよく、上手く乗れるので、そうなれる未来に希望を抱きながら、焦らず、じっくり取り組んでいきたいと思っています~