優しさだけでは、だめ

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馬に対して、愛情深く。

私も、馬と接する時は、いつもそのことを意識しています。

ですが、この仕事を始めて感じるのは、やさしさだけではやっていけないということ。

 

馬の悪い癖、行ないを

まあいいよ、かわいいから許す

とか、そういう思いで接してしまうと

お客様が馬を触る時に、その馬が噛みついたり、蹴ろうとしたりしたときに

止めることができなくなります。

 

そもそも、現在、この地球上に存在している馬のほとんどは

人の手によって飼われています。

 

なので、馬たちは

人間が手を掛けなければ

安全も保障されないし

病気やケガも直すことができません。

思いっきり走ろうにも

車がたくさん走っているし、人も生活しているから

事故にあうこともたくさんあるでしょう。

 

なので、馬たちが悪い癖を覚えて

人間たちを困らせ、人間が手に負えなくなったら

その馬は行き場を失ってしまいます。

 

神はまた言われた、われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての獣と、地のすべての這うものとを治めさせよう。

創世記1章26節

 

神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ。」

創世記1章28節

神様はなぜ馬を造ったのかというと、

私たちが馬を治めて、その恩恵を享受できるようにとおつくりになったので

基本的には、人の方が馬よりも立場は絶対的に上なんです。

これは否定しようのない、真実です。

 

そこで、馬が何か悪い行動を起こしたとき

その原因が痛みから来るのか

恐怖からくる抵抗なのか

馬が人間を見下し、上の立場に立とうとしているのか(驚くかもしれませんが、そういうこともあるのです)

それははっきりと分別しなければなりませんが

 

少なくとも自分ができるだけ丁寧に接しているにも関わらず

馬が何か威嚇してきたり

噛むなどをしてきたとき

それを見過ごしたり、こちらがしり込みをしてしまうと

途端に人と馬との立場が逆転してしまうので

こちらの言うことを聞いてくれなくなります。

そうなると人間側も言うことを聞いてくれない馬に対して

ものすごくストレスがたまります。

また万が一「この馬が言うことを聞かないから」という理由でその馬を追い出したら。

そして、引き入れられた先でも同じような問題行動によって、追い出されるかもしれません。

そしてまた別のところでも同じような理由で追い出されて・・・とたらいまわしになる可能性も否定できません。

そういうことになると、馬自身も環境がコロコロ変わるのでストレスがたまる一方でしょう。

 

なので、私は最近

ただ悪いことを「許す」だけではなく、

悪いことに対して「だめだ」と叱る必要があるのだ

ということを、日々感じています。

もちろん私は馬を殴る、蹴るといった行為を正当化しようとしているわけでは、決してありません。

駄目なものはだめだと、しっかり示すことが、馬を治める上で重要になってきます。

私たち人間を、神様が御言葉で「~はだめ」とはっきり伝えてくださるように、そのような毅然とした態度を示すことが必要だと思います。

 

叱ることも、愛。

 

それでは今日はこの辺で。

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