高さ世界一だった巨大観音像が解体へー兵庫県淡路島

世界平和大観音像 淡路島
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兵庫県淡路市にある高さ約100mの「世界平和大観音像」が今年6月から解体されることになった。

「世界平和大観音像」は1982年に建設され、当時、“世界一の高さを誇る観音像”として人気の観光スポットとなった。しかし、年々来場者が減少して、2006年には経営難で閉鎖し、所有者だった地元出身の資産家も亡くなり放置されていた。

最近は老朽化が進み、外壁が剥がれ落ちるなど、危険な状態となっていて2020年3月末から所有者となった国が解体を検討していた。

近畿財務局によると解体工事費用は8億8000万円。6月上旬にも工事に着手し、約1年8か月をかけて撤去を完了させるとしている。
参照:MBS NEWS

お坊さんの孫であるRIOが、現実路線で解説します。

観音像や仏像は建てる時に最低でも億単位の資金が必要です。今回のように超巨大な観音像の場合、「解体費用は8億8000万円」と解体する場合も巨額の資金が必要です。

そして像は建てて終わり、作って終わりではなく、ちょっと掃除しておけばいいというものでもありません。
仏像や観音像は継続的な管理と改修、それに伴う資金と労力が必要です。

人の背丈ほどの小さめの像でも、改修費用は100万単位になるケースもあります。

像が御堂の中に入っていれば、その御堂の管理と改修も必要です。こちらは一般的な住宅の建物より、更に管理維持費がかかります。

大規模な改修が必要な場合は、資金を募ることもよくあります。最近はお寺でも若い僧がクラウドファンディングするケースも増えてきています。

書いた通り、仏像は建てた後の管理も改修もコストと労力がかなりかかるので、最初に建てる際には後々のことまでよく検討してからの方がいいと思います。

トップ画像参照:Wikipedia

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