組織は組織が存在することが目的ではなく、何かを進めるため、成し遂げるための手段の一つに過ぎない。だから組織があることで進まなかったり、成し遂げられなければ組織は無いほうがいい。
うまくいかない組織とは、どういう組織だろうか。
東洋経済オンラインの記事によれば、一橋大学の野中名誉教授は日本企業の三大疾病として
「過剰分析 分析しすぎ」
「過剰計画 計画精密すぎ」
「過剰規則 規制ありすぎ」
をあげている。これは企業だけではなく、あらゆる日本の機関において存在するのではないだろうか。
もっと縮小した単位で考えてみよう。一番最小の単位である「私」という単位にしてみる。
私自身が生きていくときに。分析し過ぎ、計画精密過ぎ、規制ありすぎだと明日にも死ぬだろう。うん、縛られるのが嫌いな私には無理。またはこれをずっとやっていくうちに高齢になり、本来の目的を果たす前に死んでしまいそうだ。うん、無理。
組織単位に話を戻す。
私自身も組織を運営してきたことがたくさんある。うまくいかないときは、野中名誉教授のおっしゃるように3つのうち全部、または一つをやりすぎている。
あるとき、先生(鄭明析牧師)が「世界的に組織をしっかりやっておいたら、仕事がはかどるし、みなさんも不便を感じないで治めることができます。」と言われたことがある。逆に言えば、組織があることでやるべきことが進まず、人々が不便を感じる状態ではあってはならない。
組織にしろ、個人単位にしろ、うまくいかないときはほぼ同じ原因がある。いつも目的を見失わず、本質、根本を忘れずに生きていきたい。