[小説]異世界天生(1) 無神論者のオレが、目が覚めたらイエスキリストの弟子になってた件

キリスト教福音宣教会 摂理
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俺の名前はミナト。

東京の郊外、八王子に住む大学二年生だ。成績は平均点。アルバイトに勤しむ一方で、時折サッカーサークルに姿を現す、といった何処にでもいるような学生生活を送っている。

休日は大抵、ゲームに没頭して過ごす。そんな中で、「今日も変わらないいつもの日。何か面白いことが起きないかなー。」と、ぼんやりと考えながら、今日もまたNintendo Switch。

「明日は大学の授業がある。少し早めに起きないとだ。」と考えつつ、時計はすでに24時を指していた。

そろそろ布団に入る時間だ。

翌朝、目を覚ますと、目に飛び込んできたのは見覚えのない景色だった。

ここは一体どこだ?!

心の中で問いかける間もなく、突如として声が響く。

「ミナト!イエス様はもう起きてお食事を食べているぞ。お前はいつまで寝ているんだ?弟子なら、師匠より先に起きようぜ!」

そこにいたのは、髭を蓄え、中東の人々のような顔立ちをした豪快に笑う男性だった。

「・・・どこだ。ここは。あんた誰?!」

俺は驚きつつも身を起こし、その男性に視線を移す。腕の筋肉がすごいぞ。このオッサン。

「ペテロ。ミナトは起きたか?」遠くから、もう一人の声がする。

「イエス様!今、起こしました!」と、先ほどの男性が応える。

「ミナト、美味しいご飯がある。一緒に食べよう。昨日は疲れていたから、今朝は起きれなかったのか?明日は、朝から一緒に祈ろう。」

優しそうな、そしてひときわオーラを放つイケメンがそう言った。

この人は一体…。

どこかで見た。どこで見たのか、思い出せ!!

「ミナト。私の顔に何かついてるか?」と言いながら、イケメンが笑う。

分かった!!

教科書で見たことのある、イエス・キリストだ!!

しかし、待てよ。俺がイエス・キリストの弟子だというのか?

この無神論者の俺が?!

なんとも奇妙な展開に、心の中は混乱していた。

(続く)

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