私が好きなモデルの一人に、ウィニー・ハーロウ(Winnie Harlow)がいる。彼女の笑顔が私はとても好きだ。彼女は、まだら肌で過去、いじめられたことがあるという。その過去を全て吹き飛ばし、彼女は笑顔で言う。「神様は私に黒い肌も、白い肌も与えてくれたのよ!」
4歳のある日のこと。母親に自分の肌の一部が白くなっているということを告げた。母が肌を見ると、それは全身におよんでいた。その皮膚疾患は「尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)」。皮膚の色が抜け、白い斑点ができる慢性的な皮膚疾患なのだそうだ。
かつてマイケルジャクソンが黒人だったのに何故白人のようになったのか、それは美容整形によるものだとメディアなどでは伝えられていた。が、亡くなった後に解剖したところ尋常性白斑を患っていたことが発覚した。
尋常性白斑は、人口の1%の人がなるという。確定的な原因は不明。一度なってしまうと、それを元に戻すというのは現代の医学では不可能だそうだ。
ウィニー・ハーロウは幼少期にこの肌のことでかなりの虐めにあい、自殺を考えたこともあるとのことだ。その後、彼女はモデルの道を目指していく。オーディションに何度も落ちた。しかし転機が訪れる。アメリカの人気テレビ番組である「America’s Next Top Model」。ファッションショーで活躍するモデルになりたい候補者たちが参加する、オーディションスタイルのドキュメンタリー。ウィニー・ハーロウは候補に残り続け、最後の5人を選考するところで落選してしまうが、大きな注目と印象を残す。立て続けに世界的なモデル事務所と契約を結び、各種のモデル雑誌に登場。DIESELなどのモデルに抜擢される。
彼女が出演するモデルショーやインタビューを見ていた。最初は尋常性白斑の肌が目立ったけれども、彼女の笑顔をずっと見ていると何も気にしなくなっていく。むしろ、その輝くような笑顔が強烈に印象を残す。彼女は神様が与えた唯一無二の個性を限りなく愛した。彼女の姿を見て人々は言う。「なんて肯定的な人なんだろう」と。
消極的な人は成功することがきわめて難しい。
積極的で肯定的な人になって、より理想的な次元に至るために限りなく走りなさい。
摂理の鄭明析牧師 明け方の箴言より
彼女は同じ病気の人達に向けて「夢を諦めないで!」と伝え続けている。
冒頭にも書いた「神様は私に黒い肌も、白い肌も与えてくれたのよ!」この言葉を聞いて、神様はどれだけ感動の涙を流しているだろうか。