試み―詩

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巨木だから
風が静まる日はないが
雨風 この台風は
何ということか。
こりごりだ。

 

みんな泣いて
両手を合わせて祈った。

 

どうか
お前 台風よ
退けと
しかりつけるが
吹いて
また吹いた。

 

細い枝 太い枝
絡まり合って
擦れ合うから
天を恨み
不平だ
俺 死にそうだ
お前 死にそうだ
叫び わめいた。

 

神様は風を使役者にして
私たちをあちらこちらへ揺らし
また揺らした。

 

このようなときに
主への愛 天への愛
どれほどしているか確認し
裁きをなさった。

‐中国で

 
【詩人としての鄭明析】
1995年に月刊「文芸思潮」に登壇した後、「霊感の詩」4冊を発表。2011年に韓国100年史詩人に公式登録。2013年、各書店にて詩集ベストセラー。現在も、詩作の手綱を緩めることなく、今までに3000編あまりの膨大な詩を発表している。

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