遺体を整える手伝いを子供の頃にした話ー鄭明析牧師

鄭明析牧師 少年期 キリスト教福音宣教会
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遺体を整える時を見ました。韓国では遺体をギュッと縛るのです。近所のおじさんが、その遺体を整える仕事をしていました。親が死んだ時に子供たちもできないのです。ギュッと縄で遺体を縛らなければならないから、他の人がやってあげます。そうしたら、音がしました。ポキポキ、ポキポキと。私も縛りました。引っ張りました。「私も死んだら、ああいうふうになる。遺体になる。」と悟りました。

なぜ、そのおじさんについて行ったかというと、そこでご飯をもらえるのです。以前は、ご飯を食べられなかったし、木の皮を剥いで食べたりする時代でした。だから、そういうことも手伝いました。もうポキポキ音がしても、死んだ人は死んだ人で、自分は食べたかったから。お母さんは「もう、絶対に駄目」と言いました。だからと言って、お腹が空いているのだから、食べられないのだから。

それで、遺体を縛って葬るのを見ました。7か所縛ります。最後に口に土を入れて縛ってしまうのです。ある時は小銭も入れるのです。60人ぐらいの遺体を葬るのを見て、人生の虚しさを悟りました。そういうことは祈っても悟れません。直接見た方が人生の無常を、儚さを悟ります。「これが人生か」と悟りました。

韓国のお墓

韓国のお墓

「これが目的ではない。神様は人間を、何をするために造ったのだろうか。仕事をして教会に通わせるためか。それが目的なのか。」神様に祈り、願い求める。知りたいと思って祈り求めました。人生についての価値、虚しさも悟り、それを、求心点を見つけて解決するように悟らせてもらいました。

「人間はこのように死んでいく。肉体は死んだら生き返らせられない。どうすればいいのか。
その霊魂が天国に行くならば、肉体の世界は柿の木の柿を全部取って、柿の木を放っておくのと同じだ。穀物を植えて、穀物が成長して実を、その穀物は刈り取って、残りは燃やして堆肥にしてしまうのと同じだ。私たちの霊魂が穀物と同じだ。」ということを悟りました。それで信仰生活をするようにしました。「霊魂を救うべきだ」ということを悟るようになりました。

2019年1月2日

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