野菊
青々とした空に雨風とは
なんという晴天の霹靂だろう
半球に出てのんびりと
空を飛んでいた鳩も
草原ではしゃぎ回る野ノロも
皆隠れてしまった
からっぽの空 からっぽの草原
そこにコノハズクの声と共に
春からもがきながら
雨風に打たれて咲いた野菊一輪
避けるところも無く
びっしょりとただ打たれて立っている
体が押し潰されそうだ
早春から晩秋まで
一度も避けられなかった
雨風 冷たい霜にも
最後まで咲いている
花の中の花
彼は地球村の聖者なる
人花なのだ
作者 チョンミョンソク牧師
この世にあるもの
美しいものがたくさん、あちらこちらにある。
自然は美しい。
しかし、人間ほど美しいものがどこにいるだろうか。
人間が咲くまでには
雨風にうたれ
人々に踏みつぶされ
批判を受ける
ただ咲くことができる美しい花なんて無いのだ
その中でも最後まで残る花は
聖者の花
聖者の花は誰が何を言おうと
最後まで存在できるか否か
それが決め手だ
聖者が聖者でないなら
いつしか消え去る
自分は果たして最後まで咲くことができるのか?
聖者のように生きることができるのか?
聖者の花は、雨風のない、暖かいポカポカしたところで咲くわけではない
雨風強く、冷たい雨の中でも最後まで残る花
それが聖者の花