水鳥ーチョンミョンソク牧師の詩

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ベトナムで、休息の時間を貰って横になってたら、水鳥が見えました。水鳥は見るのが難しいんです。

何故かというと、鳴いてからすぐに飛んで行ってしまうから見掛けるのが難しいんです。その水鳥が絶壁を越えて行くのをゆっくり見ていました。

ずっと飛び上がったら、ぽとっと落ちてしまいました。駄目かなと思ったらまた飛び上がって、また飛び上がって。

「あれ、あれじゃ死んじゃうんじゃないかな。ちっちゃな水鳥が」

そうしているうちに向こうまでぴゅーと飛んで行くのが見えたんです。それを見て書いた詩があるんです。

目次

水鳥

水鳥なく海辺
ピー、ピー、ピー。ちゅー、ちゅー、ちゅー。チー、チー、チー。

ここは水鳥の鳴く絶壁の海辺

『プルルン』
絶壁を這い上がろうとしては落ちてしまう一羽の水鳥
ここはあまりにも高い海辺の絶壁です

再び『プルルン』はばたいては、パタッと座り込む
絶壁を飛ぼうとする水鳥
もう力が尽きてしまって座り込む水鳥
ちょうど私の姿のようだ

波は激しく絶壁をうちます
「ああいう風にしてては、あの水鳥、絶壁を登るどころか、死んでしまいそうだ」

波に驚かされて、また高く飛び、また落ちてしまう水鳥
『プルルン、プルルン』
どこから力が出るのか
ついに絶壁を越えて飛んで行ってしまう

絶壁の向こうの、あの幸せの国へ
七転び八起きの水鳥だ

嗚呼、私もあの水鳥のように、また起きて人生の絶壁を越えて行こう
私にもどこからか力が来るだろう

そして結局はあの理想の国に向かって上がって行こう

詩人としてのチョンミョンソク牧師
1995年に月刊「文芸思潮」に登壇した後、「霊感の詩」4冊を発表。2011年に韓国100年史詩人に公式登録。2013年、各書店にて詩集ベストセラー。現在も、詩作の手綱を緩めることなく、今までに3000編あまりの膨大な詩を発表している。
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