Ｇ７伊勢志摩サミット（二十六～二十七日、三重県）に先駆け、「Ｇ７茨城・つくば科学技術大臣会合」が十五日、つくば市で開幕する。先進七カ国と欧州連合（ＥＵ）から担当大臣らが出席し、十七日までの三日間の日程で、医療や人材育成など六つの分野で意見を交換、最終日の十七日に共同声明を発表する。県やつくば市は「地域の産業をＰＲし、海外からの投資や観光客を呼び込む機会」とＧ７効果に期待を寄せている。
引用：東京新聞
各国の閣僚らに加え、欧州連合（ＥＵ）の担当者も参加。島尻科学技術担当相は「世界最大級のサイエンスシティつくばで開催できることを光栄に思う。Ｇ７各国、ＥＵとの国際連携、国際協調についてもしっかり議論させていただきたい」とあいさつした。
引用：時事通信
つくばでＧ７科学技術大臣会合が開催された理由
今回、開催地は国が2015年に決めました。伊勢志摩以外にも10の場所で開催。例えば新潟市は「農業特区の先進県、和食文化とおもてなし」という理由で開催が決まりましたがそのように各地、理由があって開催場所が決められています。
つくばでG7が何故？それは「世界で最先端の科学技術研究都市だから」「日本の科学技術が結集する（内閣府）」と言ってしまえば終わりますが、「どれだけ科学技術研究都市なんだろう？」ともう少し詳しく調べてみました。
誘致の際の茨城県側の主張。
筑波研究学園都市は、国の研究機関等の約3割にあたる32機関が集積し、2万人もの研究者が最先端の研究に取り組む、世界最大級のサイエンスシティです。モビリティロボット実験特区として様々な実証実験に取り組むつくば市は、世界初のロボットスーツ「HAL」を販売するサイバーダイン株式会社の創業地でもあり、ロボット技術・宇宙技術・医療・ナノテクノロジー等の幅広い分野で最先端科学技術の集積地として認められています。
つくば市において、サミット・関係閣僚会議を開催し、日本最先端の科学技術を世界中の方々にご覧いただくことは、科学技術イノベーションの推進等を掲げる日本の成長戦略にも繋がっていきます。
引用：茨城県HP
また海外には冒頭の画像をもって説明されています。G7 Summit Japan 2016のサイトにあった画像です。それを参考に以下、書いてみました。
国立研究センターの数
つくば市内に２９。車でちょっと走れば、すぐにどこかの研究所。国も認める世界最大級サイエンスシティ。土地が広々していて平地なので研究所も立てやすいんじゃないかと。坂が殆どありません。
研究者の数
2万人。10人に1人は研究者だという話をよく聞きます(･ω･)！ちなみに研究者じゃなくても研究所勤めという方は星の数ほどいます（大袈裟ですがでもホントに多い）
つくば市関連のノーベル賞受賞者
全部で4人
朝永振一郎博士（物理学賞、1965年）
くりこみ理論で受賞。朝永博士は戦争中も紙と鉛筆があれば研究をすすめていた。元筑波大教授。
江崎玲於奈博士（物理学賞 1973年）
アメリカのIBMワトソン研究所に勤務していた時に受賞。のちに32年ぶり1992年に帰国し「閉鎖的な日本の教育を変えなければ、個性豊かな研究者は育たない」と筑波大の学長選挙に立候補し当選。
白川英樹博士（化学賞 2000年）
電気を通すプラスチックの発表からすでに20年以上が経過した2000年に受賞。元筑波大教授。
小林誠博士（物理学賞 2008年）
高エネルギー加速器研究機構（つくば市）の特別栄誉教授。受賞時の言葉「つくばは私の生涯のなかで最も長く住んだ土地。このたび受賞した研究は京都時代に行ったが、その実験的検証は、つくばの高エネルギー加速器研究機構がＢファクトリーにより行ったもの。これは受賞理由にも挙げられており、私とつくばにとって嬉しいこと」。
たしかに、世界で最先端の科学技術研究都市を主張して会合場所を誘致するだけの背景はありますよね。
今日もこんな感じで交通規制。お巡りさん、めっちゃ多い。
県警は十五日に警備本部を設置、最大で千五百人の警察官を動員して要人の警護やテロ警戒に当たる。十四日、市内で出動式を行い、市内や公共施設などの巡回を開始した。
引用：東京新聞
警戒はしてるし、会議が行われてるつくば国際会議場周辺は立ち入り禁止状態。
でも茨城の警察官の方だからか？なんとなく平和な感じを受けたのは私だけでしょうか。
ちなみに今回の会合以外にも、たびたび世界各国から多くの方々が訪れ、外国人の人数も全市民の約3%。全国平均が1.6%ですから高めなことは間違いありません。
あと二日間。G7効果で、つくばも更に盛り上がればいいな♪