なぜ北海道の室内は暖かく、茨城は極寒なのか

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茨城県民の皆が、一度は思ったことはあるのではないでしょうか。

 

茨城県民RIO
茨城より、北海道のほうが家の中に入ったら暖かいよね?

 

なんと、それを実証するデータがありました。

 

目次

世界中どこでも冬は夏より死亡率が増加

国土交通省が2014年から進めている「住宅の断熱改修が健康に与える影響調査」の中間報告。
同省の発表資料によると、世界中のどの国・地域でも冬は夏より死亡率が増加するといいます。

帝京大学福岡医療技術学部・河野雄平教授はテレビの取材で、「寒くなると体の交感神経が緊張し血管が収縮、血圧が上昇する」と話していました。
それが冬になると死亡率が増加する理由です。

 

欧州の冬の死亡増加率

フィンランドなどの寒冷な国では10%前後
スペイン、ポルトガルなどの温暖な国では22~28%に急増(2010年調査)。

 

日本で一番死亡増加率が低いのは北海道 高いのは栃木&茨城

日本でも北海道や青森県は10~11%
鹿児島、愛媛、静岡県などの温暖なところは21~22%と高くなる。

実はもっとも冬の死亡増加率が高いのが栃木県の25%、次に茨城県の24%だが、これは北関東特有の「冬の空っ風」をまともに受けるためとみられる(2014年調査)。

寒冷地と温暖地にこれだけ死亡率に差があるのは、フィンランドや北海道では、断熱性能のよい住宅が普及し、冬でも室内の気温が暖かく保たれているが、温暖な国や県では断熱住宅が少ないため、冬の室内が寒くなるためだ。

参照:J-CAST

 

今日も、とても強い北風が我が家を襲っております。
猫は布団の中から出てきません(´・ω・`)

 

茨城県も九州も同じ気候?!次世代省エネルギー基準とは


次世代省エネルギー基準は、地球温暖化を防止するために、新省エネ基準よりさらに20%暖冷房費をカットすることを目標としたもの。なんと、このめちゃ寒い茨城と、温暖な気候で知られる静岡や四国九州が同じ範囲に入っています。

日本の次世代省エネルギー基準

Ⅰ地域:北海道
Ⅱ地域:青森 岩手 秋田
Ⅲ地域:宮城 山形 福島 栃木 長野 新潟
Ⅳ地域:茨城 群馬 山梨 富山 石川 福井 岐阜 滋賀 埼玉 埼玉 千葉 東京 神奈川
静岡 愛知 三重 京都 大阪 和歌山 兵庫 奈良 岡山 広島 山口 島根
鳥取 香川 愛媛 徳島 高知 福岡 佐賀 長崎 大分 熊本

Ⅴ地域:宮崎 鹿児島
Ⅵ地域:沖縄

*注 この都道府県区分とは関係なく、区分されている地域あり

 

「寒いといっても、雪がドサドサ降るほどではない」
という微妙な位置に属する茨城県。そして夏はある程度暑い茨城県です。

 

そんな茨城県でも、断熱住宅が増えつつあります。

 

何故、茨城でも新築の家は断熱住宅が増えてるのか


断熱材を設置した建築中の家

ここ数年で建った新築のお家は、窓ガラスも複層になっているところなど、断熱住宅が増えていたり、また「断熱対応」を不動産屋さんが売りにして賃貸物件をアピールしています。

 

私が次に引っ越そうとしているところも断熱住宅であり、不動産屋さんがそれをアピールしていました。

 

なぜ断熱住宅が増えたのでしょう?
これには理由があり、1989年に公庫住宅には断熱の義務化がされ、1992年に公庫の断熱の割増融資制度が出来たのです。

 

そして、国土交通省より住宅エコポイント制度(現在は終了)が出て、断熱義務化が広がりました。
住宅エコポイントとは、最大45万円分のポイントが得られるという制度。

ポイント付与条件として
・窓の断熱改修
・外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
などが入っています。

 

「寒くて暖房をガンガン使う家から脱却して、暖房をそんなに使わなくても暖かい省エネの家にしよう」
ということですな。

 

この効果もあって、断熱住宅が広まっていきつつあります。

 

ただ、いまのところ茨城県で断熱化対策がしてあるお宅は20%程度。

 

茨城の断熱化住宅への道はまだ始まったばかりです。

 

では北海道はというと?

 

北海道と住宅断熱化の歴史

北海道は長く、住宅の断熱化と戦ってきた歴史があります。
「北海道防寒住宅建設等促進法」が制定されたのは、なんと昭和28年のこと。
戦後まもなく、制定されたのです。

 

そして断熱化の戦いは現代にもあります。
2010年、北海道は、新築住宅エコポイント申請第一位となりました。
参照資料

 

北海道は極寒の環境にどうやったら打ち勝てるのか?
そのもがいた結果が今にあります。

 

北海道の摂理メンバーであるSatoが、北海道の室内での暖かさについて書いています

私は道産子、生まれも育ちもずっと北海道で過ごしてきました。
北海道といえば皆さん「寒い…」というイメージをお持ちだと思います。
実際、テレビを見てみると気温が常に氷点下という状態で、「一体どんな世界なんだ…」と思いますよね?

しかし、私は声を大にして主張したい。
sv
「東京の冬のほうが、実際寒い」と。
引用:摂理の男子ブログ 北海道satoの記事

 

私は声を大にして言いたい。
北海道の室内より、茨城の室内ほうが寒い。
(でも繰り返して言いますが、茨城でも最近建てられた住宅は断熱対応が増えてますので、皆さま、冬でも つくばにいらしてくださいねえ(‘ω’))

 

このことを知って、私は一つ御言葉を思い出しました。

 

神様は、容姿がよくても悪くても、誰が「自分の体」を一番貴重に使うのかをご覧になり、‐苦痛の環境でもよい環境でも、誰が「その環境を一番貴重に使うのかご覧になります。

<自分の体>も、<命たち>も、<自分の居場所と環境>も、<教会>もその形と構造がどうであれ、世の中で一番貴重に!接して使うことを願います。そうすることで「最高によい運命」に変えることを祝福します!
2016年6月5日 主日礼拝の御言葉より

 

北海道は本当に寒くて、夏と比べた冬の死亡増加率、日本で最も不利な状況にあります。
しかし結局、長年のもがきの上に 日本でトップクラスの断熱住宅を作り、死亡増加率を最も低くさせました。

一見、不利にも思える状況を、ひたすら懸命に開発し、最高によい運命に転換した北海道。
それが数字にも表れるほどになるとは本当に凄いです。

参考:北海道立総合研究機構

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