選挙権、18歳に引き下げ決定
選挙権が18歳になるのは大賛成です。
責任を伴うのも大賛成です。
自分が10代の頃を振り返っても、責任をもっと持つこと、また早くから国に関心を持つことは大事だと感じます。
そしてそれ相応の教育も必要だと感じています。
私が覚えてないだけなのかもしれませんが、政治について教育を受けた記憶が殆どありません。
飲酒と喫煙も18歳から解禁?
自民党の成年年齢に関する特命委員会(委員長・今津寛元防衛副長官)は31日、改正公職選挙法の成立で選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられることを踏まえ、民法上の成人年齢を「18歳以上」に改め、飲酒、喫煙の解禁年齢も現行の「20歳」から「18歳」に引き下げるよう政府に求める方針を固めた。
引用:産経新聞 9月1日(火)
これは18歳に下げるのは、だいぶ反対でございます。
私自身、飲酒と喫煙が個人的にも大嫌いです。嫌いなのは、味とかそういったところもそうですけれども、多くの人達が飲酒と喫煙がきっかけで命を落としているから安易に年齢を下げるのはどうかとおもうのです。もちろん政治家の方々もいろんなことを考えながらのことだとは思いますが。むしろ、飲酒と喫煙がこの世から消えてしまってもいいと本気で思っています。飲酒と喫煙でリラックスできる方がいらっしゃることもあるでしょう。しかし、それ以上に命が奪われることがあまりにも多いのが現実です。
飲酒による死亡者は、エイズ、結核、暴力を上回っている
WHOの報告によると、飲酒が原因の死者は2012年に約330万人に上り、これは世界全体の死者の5.9%(男性では7.6%、女性で4%)に相当するという。ちなみにエイズによる死者は2.8%、結核は1.7%、暴力は0.9%となっている。
アルコールに起因する死者の直接的な死因で最も多かったのは、心疾患と糖尿病で、全体の約3分の1を占めた。また車での衝突などアルコール関連の事故は2番目に多く、死因の17.1%を占めていた。
引用:AFP
このように飲酒というのは健康被害は勿論のこと、事故などでの死亡も後をたちません。日本でも多くの飲酒事故があり、そのたびに飲酒事故撲滅という話が出ますが、残念ながらゼロになった年は一度もありません。
通夜を前に斎場を訪れた山崎広太郎・福岡市長に父親(33)は泣きながら、「自分は水に沈んでも、子供が水につからないよう、必死に頭の上で持ち上げていた。助けたかった。わかりますか、この気持ちが」、「飲酒運転を撲滅して欲しい」などと訴え、山崎市長は、「3人のことを忘れず、誠心誠意できる限りの償いをさせていただきたい」と頭を下げたという。
引用:読売新聞
2006年8月25日、福岡の3児死亡事故。橋の上で加害者(福岡市職員)の車に追突され、欄干から落下。父親と母親は車の中から脱出し、軽傷。しかし車内に取り残された4歳長男、3歳次男、1歳長女は死亡。この後から更に飲酒運転に対しての罰則が叫ばれ、翌年の道交法改正では飲酒運転とひき逃げの罰則が強化されるようになりました。
この事件は何度聞いても心が本当に痛くてたまりません。
喫煙は日本人の疾病と死亡の最大の原因
喫煙は日本人の疾病と死亡の最大の原因です。日本における喫煙を要因とした循環器疾患・がん・呼吸器疾患による死亡者数は、年間約13万人に及びます。
引用:仙台市HP
私の祖父も最後は喫煙が原因とみられる肺炎で亡くなっています。喫煙しなければ癌にならないわけではありません。喫煙しなければストレスがたまるという方もいらっしゃることでしょう。それでもやはり喫煙がそれ以上の害になることは否定できません。
肌にいくら良い化粧品を使っても、全て喫煙で駄目にしてしまうという話もあるのです。多くの美容家の方が話されています。それくらい影響力が高いということです。良いものをいくら吸収しても、それを余裕でうわまわるほどの悪い影響力が喫煙だということです。
未成年が飲酒、飲み会で命を落とした事例
未成年だけに限ったことでは絶対にありませんが、未成年が新歓の飲み会などで命を落とすことはたくさんあります。
一部になりますが、あげてみます。この中には100%飲酒が原因と言いきれないものもあるかもしれません。しかし、飲酒の後に亡くなったのは事実です。
筑波大学 1年生男性 ★未成年 死亡日:2013年7月8日
男子学生は、7月7日に開催された水泳の茨城県選手権大会に出場し、大会後に行なった水泳部の打ち上げで飲酒。7月7日の午後7時半ごろから、男子学生の自宅アパートに水泳部員の男女15人(1年生4人、3年生7人、4年生4人)が集まり、男子学生は、ビールと梅酒を6-7杯程度飲んでいた。嘔吐して青ざめたため、午後10時半ごろ、一緒にいた学生が119番通報。病院に搬送後、8日午前0時半ごろ死亡。司法解剖の結果、死因は病死。男子学生は、茨城県選手権大会で2種目出場予定だったが、立ちくらみなどの体調不良で1種目を棄権した。また、5月の健康診断で不整脈を指摘され、精密検査を受けていた。
東京大学 2年生男性 死亡日:2012年7月28日
7月27日夕方ごろから、所属する運動系サークルで、隅田川花火大会の場所取りをするため集まった仲間や社会人のOBも含め41名で飲酒。 翌28日未明に体調を崩し、急性アルコール中毒で搬送され、病院で死亡が確認。 車座でフォークダンスのマイムマイムを歌い踊り、演奏が止まると誰かが中央の焼酎を飲むルール。飲む人や量は自由裁量だったとされているが、誰かが飲まなければならない設定であり、飲む人は称賛され、場が盛り上がったという。 コール(囃したてる声援)がある間は、焼酎の原液を呑み続けるルールがあり、東大駒場キャンパスに40年以上続くサークルの伝統的な飲酒儀式であった。 周囲の学生は意識を失った者を介抱せずに放置しており、119番通報された時点で、死亡後約2時間が経過し、死後硬直が始まっていたという。
慶應義塾大学 学年不明 男性 死亡日:2012年6月28日
6月27日夜、学外で行なわれたテニスサークルの懇親会で飲酒し、翌28日に死亡した。参加者同士で互いにあおりながらイッキ飲みを繰り返す等、短時間に大量の酒を飲んだ。死因は急性アルコール中毒とみられる。
立教大学 1年生男性 死亡日:2012年3月4日
テニスサークルの春合宿で、学生とOBおよそ80人が飲酒。翌朝、1年生男子が布団の中で吐しゃ物をのどに詰まらせているのが見つかり、病院に運ばれたが、まもなく死亡。
相次ぐ飲酒死亡事故に、2012年5月に文部科学省から「未成年者の飲酒禁止と強要の防止に係る学生指導の徹底について」が大学側に通知されました。
「今更、18歳に下げなくても暗黙の了解で大学生達は飲んでるよ。」確かに飲んでいます。自分が飲みたくなくても、周りの慣習で飲まざる得ないという場合もまだまだあると聞きます。「18歳でも20歳でも変わらないよ」という声もあります。
それでも、18歳に下げるのはやめてほしい(個人的な本音はお酒とタバコが無くなってほしいですが(-ω-;))。
教育の必要性
18歳に下げる前に、お酒を飲んだらどうなるのか、タバコを吸ったらどうなるのか、自主性を促す前に教育が必要なのではないだろうか。高校でそこまで教育を受けた記憶が無い。その教育体制をしっかりした後で、下げる下げないについて議論しても遅くは無いはずだ。
もちろん、人任せにすることなく、大人である我ら自身からもちゃんと身近な子達に伝えなきゃいけない。お酒とタバコが何なのかということを。私達が何を次世代に伝えるかで、彼らの人生が変わってきてしまうのだから・・・。何も教えず、自主性に任せるだけでは、それはただ放任、ではなく放置していることに過ぎないのではないだろうか。
人間は見たら見ているものを考え、聞いたら聞いているものを考えるようになる。
だから<正しいもの、よいもの>を「見て聞いて考えるようにさせること」だ。
摂理の鄭明析牧師 明け方の御言葉より