いち保育士の立場から記事を書きました。
保育園での行為を録音すべきなのか?
保育園で虐待など不審な様子がみられるため、ICレコーダーを子供のバッグに入れて録音したところ、虐待かもしれないと思われる音声が録音されていたとニュースで流れていました。
保育園の様子を不審に思った場合、録画、録音することは私は賛成の立場です。これは虐待が無かったとしても、普段の様子を知ってほしいという思いもあります。
子供の成長は本当に毎日異なるもの。いくら保育園のおたよりや、保育士の口頭で話したとしても限界があります。
Webカメラで成長を見てほしい、保護者がいないときに子供はどうしているのか知ってほしい、開かれた保育園であってほしいです。
一方で、Webカメラ録画や録音には慎重な意見もあります。
映像・音声の流出
ネットにあげる以上、どこで誰が映像を流出させるかは不透明です。保育園の関係者、保護者以外のケースも考えられます。
映像・音声を見た不審者による犯罪行為
映像・音声のみでは判断できない事柄に対しての誤解
映像は360度のものではありませんし、音声も全てを確認できるものではありません。ある一定の角度から見ただけだと誤解されそうな場面もでてくるかもしれません。それは良いことも悪いこともです。子供と接していると、ある先生からはよく見えなかったことでも、違う先生からはよく見えていたことも日常茶飯事です。保育園には複数の保育士が存在する必要性の一つに、様々な角度から子供を見守り育てる必要があるからです。
他の子供達や家族のプライバシー問題
保育士は、子供達やその家族のプライバシーに関わる内容を、室内で話しているケースがあります。保育をするうえでこれは必要だからです。録音者の意図しないものまで、録音されてしまう場合があるということです。
ただやはり信頼できそうにない行為があれば、録音・録画するのも一つの手だと私は思います。子供が虐待から守られ、また私自身も類似する行為が絶対に無いように努めたいと思います。
保育園で無断で録音・録画することは罪に問われるのか
弁護士さんの回答を貼っておきます。
障害者施設の事案ですが職員の虐待を疑った保護者が子供のかばんにICレコーダーを仕込み、殴ったり罵倒されたりする様子を録音。それが逮捕につながったケースもありました。子供が普段開けないポケットに録音機能をONにしたレコーダーを忍ばせ、園に入る前から出るまで録りっぱなしにするのも有効です。秘密録音となりますが、違法ではありません。
引用:ポストセブン 弁護士 寺町東子さん
保護者が子供の保育園の荷物にボイスレコーダーを入れておくこと
保育園の対応に疑問を持たれてボイスレコーダーを持たせたということであれば、正当な理由があると思いますので、行動に違法性はないと思料いたします。
保育園の対応に疑問が残っている限り、持たせることは違法性はないと思料いたします。
ただ、トラブルを避けるために、保育園側にはバレないような対策を施されることをお勧めいたします。
参照:弁護士ドットコム 保育園からボイスレコーダーの音声を削除するよう強要されました。 弁護士回答
保育園側にばれないように録音する方法
*あくまで個人的意見なので、録音の際は自己責任でお願いします。
おまもりの中にいれる
よくある意見が「おまもりの中に入れておくこと」です。
おまもりに入れる利点は
・子供がおまもりをもっていても特に不自然ではない
・おまもりを開けようとする人はいない(あけたところですぐに親側にばれる)
・ボイレコを入れた袋自体を縫い付ければOK
・おまもりだと布の袋になるため、録音しやすい
おまもりは手作りのおまもりとして、自作している方も見かけます。
ICレコーダーのえらびかた
ICレコーダーは大小、さまざまな種類があります。私は仕事でICレコーダーを何度か使ったところ、安すぎると録音性能が落ちることもありました。適切な値段でのICレコーダー探しをおすすめします。amazonや楽天、価格コムなどの口コミも参考にしてみてください。
大きさはペン型や小型のもの、いろいろなサイズがあります。
保育園内において虐待が疑われた場合の相談先
児童相談所虐待対応ダイヤル「189」
児童相談所は家庭内の虐待のみを扱うのではありません。保育園など外部施設での虐待も対応します。
画像参照:厚生労働省HP
国が設立した弁護士相談先 法テラス(無料)
法テラス(日本司法支援センター)は、国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。
日本司法センター 「民事法律扶助制度」を使った無料法律相談
子供に関しての聖句
しかし、祭司長、律法学者たちは、イエスがなされた不思議なわざを見、また宮の庭で「ダビデの子に、ホサナ」と叫んでいる子供たちを見て立腹し、
イエスに言った、「あの子たちが何を言っているのか、お聞きですか」。イエスは彼らに言われた、「そうだ、聞いている。あなたがたは『幼な子、乳のみ子たちの口にさんびを備えられた』とあるのを読んだことがないのか」。
マタイによる福音書21章15-16節
すると、イエスは幼な子を呼び寄せ、彼らのまん中に立たせて言われた、
「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう。
マタイによる福音書18章2-3節
イエス様は子供たちが神様を褒めたたえる姿を止めはしませんでした。幼いからといって、無下に扱うこともしませんでした。子供はいつの時代も尊重されるべきであり、幼くても一人の人間であり人権があります。大人たちは子供たちを守っていかなければなりません。
子供たちを守ろうとする人たちをも守っていきたいです。