安倍政権・朴政権になって初の日韓首脳会談
菅義偉官房長官は２８日の記者会見で、日中韓首脳会談を１１月１日にソウルで開催し、安倍晋三首相と韓国の朴槿恵大統領による初の日韓首脳会談を２日に行うと発表した。また、安倍首相と中国の李克強首相による日中首脳会談を１１月１日に開くことで最終調整していることも明らかにした。
引用：産経新聞
ついに11月2日、日韓首脳会談が三年半の時を経て、行われることになった。場所は青瓦台（チョンワデ、大統領府）に確定。
青瓦台（チョンワデ、大統領府）出典：ソウルナビ
三年半前、2012年5月に行われた日韓首脳会談では 当時の野田首相が会談。当時は北朝鮮情勢に多くの時間を費やした。
出典：外務省
その後、日韓首脳会談は開かれず、アメリカが間に入る形で日米韓首脳会談が2014年3月25日に行われた。この際も北朝鮮をはじめとする東南アジア情勢を中心に会談が行われた。
出典：外務省
出典：外務省
日本と韓国の関係は改善するのか
韓国側は慰安婦問題について謝罪を求めて来るものとみられている。竹島・独島問題、靖国神社参拝など様々な問題があり、3年半の間、日韓首脳会談は実現されてこなかった。
今回の会談に際し、韓国中央日報は「旧日本軍慰安婦問題をめぐって交わす対話が関心を集めている。 経済問題に関しては双方とも共助の必要性を感じている。進展した対話が行き来するのではないか」と伝えている。
また韓国経済新聞によると、韓国のキム安保首席は韓・中・日の3国は今回の会議で、＜北朝鮮の核解決のための3カ国共同の努力＞、＜歴史直視と未来の協力＞、＜3カ国の協力基金＞などの内容を含む共同宣言文を発表することにし、最終調整中であること話した。北朝鮮の核と歴史などの文言は3カ国間であまりに敏感な問題であることから、最後の交渉が難航していると伝えられた。
今回の日韓首脳会談について慰安婦問題にふれつつも、攻撃的かつ直接的な反日記事は韓国の有力紙においては殆ど報じられていない。日韓双方とも、今回の会談で冷え切った日韓関係がどこまで改善されるのか、注視している状況だ。
日本から韓国への旅行者
韓国への日本人旅行者は2012年の年間350万人超をピークに現在では激減している。2013年は274万人、2014年は228万人だった。今年はMERSの影響もあり、200万人を下回るペースという急減ぶりだ。
円安の影響がとても強い・・・わけでもなさそうだ。日本人の台湾への旅行者は、2010年108万人、2014年は160万人とむしろ増えている。
韓国から日本への旅行者
日本政府観光局（ＪＮＴＯ）によると、日本に訪れた韓国人観光客数が今年に入って７月までに２１６万３０００人を記録した。これは昨年同期比４１．７％増となる数字だ。円安も背景にあるのは勿論だが、そもそも嫌いな国にそこまで来るだろうか。
海外に行くことは富裕層を除いては隣の町に行くような感覚では当然行けず、それなりのお金と時間を投資してくる。それが隣国だったとしてもだ。韓国を訪れたことがある人は分かると思う。日本から韓国に行くのに、いくら近いと言っても飛行機で片道2時間かかる。
どうして韓国人は日本に来るのか？少なくとも毛嫌いしていたら来ないだろう。
以前と変わってきている韓国人の日本人への思い
2010年から12年まで駐韓国大使を務め、日本大使館前への慰安婦像設置や李明博前大統領の竹島訪問を大使として経験された武藤正敏氏によれば、1980年代は何か教科書問題などが起こると韓国の街を日本人が歩くことは危険とされたという。私の祖母は、私が初めて韓国を訪問した1996年、だいぶ心配していた。「韓国に行って危険な目にあわないのか」。私が無事に？韓国から戻ってきた姿をみてホッとしていた。
近年。日本人の観光客を待っている韓国の様子は多々見受けられる。韓国の明洞、東大門、ソウル近郊なども色々訪問したが、日本人だと分かるとむしろ親切にしてくださった韓国人も多くいた。月明洞に行くと尚更で、「よく海外から来たね！」と日本人の好みに合わせてくれる、つまり辛くないメニューを出してくださる。そんな風に韓国で愛を受けて帰ってくるので、韓国人の印象が逆に良くなるのである。月明洞に限ってのことか？いや、そうではない裏付けデータがある。
ここ数年でも、韓国人は日本人に対しての意識が変化している。興味深いデータをアウンコンサルティング株式会社は発表している。
2012年度と2014年度、アジア10カ国の親日度調査の結果だ。一番上が韓国のデータだ。
2012年から2014年において、「日本が好き！な韓国人の割合」は約2倍に増加、逆に「日本が大嫌い！な韓国人の割合」は半減している。
「日本人が好き！な韓国人」も増加傾向にあり、「日本人が大嫌い！な韓国人」は3分の1にまで激減している。
日本へ旅行に行きたい韓国人は増加傾向にあり、行きたくない割合は半減している。
韓国人が日本に行きたい理由の第一番目は観光地だという。円安の長期化で、今年はショッピングもかなりの人気だ。
今現在の韓国内における反日感情
東亜日報によると与党セヌリ党の金武星（キム・ムソン）代表は２９日、「左派らによって父親が親日行為関連で罵倒を受けている」と言い、「私が政治をしなかったら、このようなことはなかったはずなのに、子供の道理から心が痛む」と話した。
以前と変わったと言えど、このような韓国の状況は残っている。
韓国メディアの慰安婦報道、反日報道は今後も変わりそうにはないと産経新聞は伝えている。
対話してこそという御言葉を信じたい
お隣さんと仲が悪かったら、引っ越したいくらいの気持ちになりはしないだろうか。でも引っ越すよりは、本当は仲良く出来たら一番いい。日本という国を引っ越すわけにもいかないし、韓国に引っ越してもらうことを望むのもだいぶ違う。
互いの問題の中で、悔い改めるべきことはスッキリ悔い改め、互いに手を取り合って前に進むことがまさに未来志向において大事なことではないか。
どうか今回の首脳会談が、一番良い形になれるよう祈ります。
互いに相談もなく対話が切れると、相手に対する誤解ばか
り大きくなり、結局ぶつかると大喧嘩になる。 対話をしてこそ、近くなる。
対話をしてこそ、深いことが分かるようになる。
対話をしてこそ、愛するようになる。
対話をしてこそ、隠されているものがあらわになる。
対話をしてこそ、封印を解く。
対話をしてこそ、与えようと思っていなかったものも与える。
対話をしてこそ分かるようになる。
対話をしなければ分からない。
言わなければ分からない。
顔と顔を合わせたら対話しなさい。
対話をしてみると、どんな人か分かる。
対話をしたら自信がつく。摂理の鄭明析牧師 御言葉より
参考：
JTB総合研究所
外務省
韓国東亜日報
韓国経済新聞