【NEWS】世界初 3大宗教の合同礼拝所着工 ドイツ(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)

世界初 3大宗教の合同礼拝所着工 ドイツ(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)
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ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と言えば互いを認めあわず、争ってきた歴史があった。しかし2011年から3宗教が「合同礼拝所を作ろう」というプロジェクトがスタート。
今年、2021年5月27日。ついにドイツベルリンにて起工式が行われた。

「宗教の名の下で行われてきたあらゆる残虐行為とは対照的な、平和的共存のモデル」とされている。

施設内には、ユダヤ教会堂シナゴーグ、教会、モスクが別々に作られる。中央には共有スペースが設置され、各宗教の信者や一般の人たちがそれぞれの宗教やお互いについて一緒に学ぶことができる。3つの宗教以外の信者や、無宗教者にも開放されるという。

合同礼拝所が建てられる場所は、第二次世界大戦で激しく損傷を受け、東ドイツ時代に壊された聖ペテロ教会の跡地という歴史ある場所だ。

プロジェクトの発起人は、プロテスタントの牧師、イスラム教指導者、ユダヤ教指導者の3人。もともとは牧師が、ベルリン最古の教会があった場所に精神的な空間となるものを作りたいと考えたのがきっかけだった。ユダヤ教とイスラム教の指導者らも賛同し、3つの宗教が草の根活動を続けて実を結んだ。

プロジェクトは「ベルリンの奇跡」と報じられている。発起人はさまざまな宗教や文化の間での意識的な対話を促進するようなプロジェクトにしたいと述べ、「子どもたちには、多様性が普通である未来を持ってもらいたい」と話していた。

またユダヤ教指導者は、ベルリンはかつて、ユダヤ人の根絶が計画された都市であると指摘。そこに世界で初めて3つの宗教の礼拝所が建設されることから、ベルリンは「傷と奇跡の都市」だと表現した。

参照:NEWSWEEK JAPAN ドイツで3つの宗教の合同礼拝所が着工、平和と対話を促す施設目指す

今も宗教間の争いごとは絶えない。各宗教のニュースと言えば、良いニュースより不穏な気持ちになるニュースを目にする。日本だから尚更なのかもしれない。

しかし宗教は本来、争いではなく平和をもたらすもの。

旧約聖書 ヨブ記25章2節
「大権と恐れとは神と共にある。彼は高き所で平和を施される。

旧約聖書 イザヤ書26章12節
主よ、あなたはわれわれのために平和を設けられる。あなたはわれわれのためにわれわれのすべてのわざをなし遂げられた。

新約聖書 マタイによる福音書5章9節
平和を造る人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。

新約聖書 ローマ人への手紙5章1節
このように、わたしたちは、信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストにより、神に対して平和を得ている。

新約聖書 ローマ人への手紙12章18節
あなたがたは、できる限りすべての人と平和に過ごしなさい。

そう。聖書には「すべての人と平和に」とある。いつか合同礼拝所ができたら、私も行ってみたい。

ローマ教皇 イラク初訪問

ローマ法王 イラクを初訪問
画像出典:ArabNEWS
今年、2021年3月5日にはローマ教皇がイラクを初訪問している。これも宗教間対立を解消し、平和への大きな動きの一つだ。

教皇はかねてイスラム教など異なる宗教との融和に意欲的で、宗派対立が根深いイラクへの訪問で改めて連帯と寛容の重要性を訴える。

ローマ教皇のイラク訪問は史上初。故ヨハネ・パウロ2世が1999年に計画したが、当時のフセイン政権の妨害で実現しなかった。教皇の外遊は新型コロナウイルス感染拡大により相次ぎ中止となり、2019年11月の訪日以来。AFP通信によると、教皇は機中で報道陣に「訪問を再開できてうれしい。この象徴的な訪問はまた、長年苦難を受けてきた国に対する務めでもある」と語った。

教皇はキリスト教聖職者との面会やミサのほか、6日に中部の聖地ナジャフでイラクのイスラム教シーア派最高権威シスタニ師と会談。
参照:時事通信 ローマ教皇、イラク初訪問 宗教間の融和

イスラエルとパレスチナの衝突も報道されるが、こうした平和をもたらす動きがこれからも活発になることを祈る。

異なる宗教との対話

先日、鄭明析牧師もイスラム教の人を馬鹿にしたらいけない、私もイスラム教の人の友だちがいると話していた。また、この前は仏教徒の人と時間を共にしたといっていた。
私自身も元は仏教徒だ。もしキリスト教福音宣教会が異なる宗教を受け入れず対話もしないといった方針だったのならば、私は教会に通えなかったし聖書を学ぶことも無かった。
平和の対話に神様が共にされる。そう信じている。

冒頭画像出典:stuttgarter-zeitung

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