twitterなどでの誹謗中傷は社会問題になっています。過去は「泣き寝入り」で終わりましたが、今は時代が変わりました。決して泣き寝入りで終わらせてはいけない事案です。
8月下旬から9月上旬に、立て続けに「ネット誹謗中傷者を特定、提訴や警察へ届け出」とニュースになっていたので、関連したものを含めて紹介します。
法務省はネット誹謗中傷対策として「侮辱罪に懲役刑導入へ方針固める」としています。
Yahoo!ニュースに中傷コメ投稿 男性に罰金 (8月23日)
ニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」のコメント欄に、大阪府高槻市の北岡隆浩市議について事実無根の内容を投稿して中傷したとして、茨木区検が名誉毀損(きそん)の罪で、同市に住む30代の介護士の男性を略式起訴していたことが、22日分かった。略式起訴は5月13日付。茨木簡裁は同月27日、罰金10万円の略式命令を出した。
引用:ITmedia NEWS
ネット誹謗中傷対策 侮辱罪に懲役刑導入方針 法務省 (8月30日)
深刻化するインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷の対策を強化するため、法務省は刑法の侮辱罪の法定刑を見直し、懲役刑を導入する方針を固めた。厳罰化に伴い、公訴時効も現行の1年から3年に延びる。犯罪抑止や被害救済につなげる狙いで、9月中旬に開かれる法制審議会(法相の諮問機関)に法改正を諮問する。
これまでの議論では、「表現の自由」の観点から行き過ぎた規制を懸念する慎重論もあったというが、既存の侮辱罪はネット上の中傷を想定していない。同省幹部は「重大な人権侵害を引き起こしかねないSNSなどでの誹謗中傷が相次いでいる現状に見合った規制が必要」と話す。
引用:日本経済新聞
元アイドル 梅澤愛優香さん 中傷者に対し民事提訴と警察へ届け出 (9月7日)
元アイドル梅澤愛優香さん
「私が、反社会的勢力とつながりがあると、取引先にメッセージが送られ、取引先から契約を断られました」
「麺に練り込む原料の仕入れが突如できなくなり、オープンができなくなりました」梅澤さんは、「デマを吹聴され、名誉を傷付けられビジネスの機会を失った」とし、男性を相手取り、慰謝料及び損害賠償220万円を求めた裁判を、8日に起こすとしています。
引用:テレビ朝日
皆様へ大切なお知らせ
この度、私に対する中傷者に対し
民事提訴と警察へ届けを出しました
内容は名誉毀損及び業務妨害です
またこの事件を機に県警の協力の元
以前より受けていた中傷者への処置も本格的にして頂くことになりました
私と同じ様な境遇の方へ少しでも励みや見本になって頂けたら幸いです— 梅澤愛優香 (@MAYUKA_YAGUMO) September 7, 2021
「中傷したが、そんなにひどいかな」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
⠀https://t.co/LPo5SlrxkB— 梅澤愛優香 (@MAYUKA_YAGUMO) September 9, 2021
ネット上でデマを流した人物 名誉毀損罪確定へ(9月8日)
神奈川県の東名高速道路で2017年、あおり運転で夫婦が死亡した事故をめぐり、インターネット上でデマを流して無関係の北九州市の建設会社の名誉を傷つけたとして、名誉毀損罪に問われた杉浦被告について、最高裁は8日までに、被告側の上告を棄却する決定。罰金30万円とした一、二審判決が確定する。
参照:時事通信
中川翔子さん 中傷投稿への強硬措置を宣言(9月8日)
「被害者が泣き寝入り、加害者に甘かったりなにもなく、という例がありすぎると思う。世の中。そんなことにならないために抑止のためにも警察に相談します。そして書いた心あたりあるならもう遅いです」と綴り、誹謗中傷や悪質な書き込みの抑止となるべく、自身が行動する考えを示した。
引用:HUFFPOST
もう、常軌を逸した誹謗中傷、命の危険を感じさせる書き込みには、警察に相談してしかるべき対処をしていこうと思います。
何書いてもいいわけじゃない、
調子に乗ると大変なことになると理解してほしい。— しぶとい中川翔子🌙⭐️ (@shoko55mmts) September 7, 2021
被害者が泣き寝入りや更なる傷を受けて、
加害者が守られたりなかったことになったり、そんなことばかりなのはおかしいってよく思ってしまう。被害者が守られ加害者がきちんと裁かれる社会になりますように
— しぶとい中川翔子🌙⭐️ (@shoko55mmts) September 10, 2021
中川翔子、ネット上の誹謗中傷めぐる動きに実感「時代の潮目が変わってきたのかも」(ENCOUNT)#Yahooニュースhttps://t.co/uO4JFjTfWi
— しぶとい中川翔子🌙⭐️ (@shoko55mmts) September 11, 2021
群馬県 山本一太知事 中傷発信者を特定(9月9日)
群馬県の山本一太知事は9日、自身の短文投稿サイト「ツイッター」に「犯罪者の一人」「詐欺師」などの誹謗中傷のリプライ(返信)を多数寄せた投稿者を特定し、弁護士を通じ謝罪を受けたと明らかにした。山本知事は損害賠償は求めないという。
投稿は「ブログで私腹を肥やしている」「賄賂や不正献金のオンパレード」などいずれも根拠がない内容。昨年の春から夏にかけ頻繁に発信され、知事がアクセスを制限する「ブロック」をしてもアカウントを替えて投稿されたという。
引用:産経新聞
【知事が特定 中傷発信者が謝罪】https://t.co/3bwvq6JOlj
群馬県の山本一太知事は、自身のツイッター投稿に誹謗(ひぼう)中傷のリプライ(返信)を繰り返した発信者の情報開示を求める訴訟を起こし、書き込んだ人物を特定。文書で謝罪を受けたことを明らかにした。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) September 9, 2021
18歳ラッパーさなりさん 誹謗中傷や脅迫を警察署に相談 (9月9日)
18歳のラッパー、さなりがSNS上で誹謗(ひぼう)中傷や脅迫などを受けているとし、所属レーベルは9日、警視庁渋谷警察署に相談し、報告書を提出したことを公式サイトで報告した。
引用:日スポ
皆様へ経過ご報告です。 pic.twitter.com/2flsHB9nMw
— さなり/sanari Staff (@sanari_staff) September 9, 2021
最後に 言葉は諸刃の剣
言葉は人を幸せにも不幸にもするもの。悪く使えば、その人の仕事、地位と名誉、そして命まで奪ってしまいかねないもの。
「ネット上だから許される」「ネット上だから訴えられない」という認識は既に古くなりました。
誹謗中傷は明らかな犯罪行為です。表現の自由と誹謗中傷は全く違うものです。
私がツイートした内容は友達から聞いたもの。良かれと思ってツイートしてしまった。
多くの人が発言していたから真実だと思って真偽を確かめずにツイートしてしまった。
内容によってはそれでも罪に問われます。
誹謗中傷しても削除すれば大丈夫
削除しても誹謗中傷したという事実に変わりなく、罪に問われます。注意しましょう!
SNSをはじめとしたインターネットは良い出会い、良い知識、良い学びを与えてくれました。その反面、荒れている現状もあります。
私の大好きなネットの世界のために、祈ります。これ以上、誹謗中傷が起きないように、傷ついた人の心が癒されるように。
そして誹謗中傷をしている人の中で「ネットへの書き込みを辞めたいのに辞められない」という人の手と考えを、神様が全て止めてくださり、治療を受けられるようにしてくださり、不毛なところに時間を出すのではなく自分が幸せになるところにだけ時間を投資できるように。心から祈ります。
インターネットという文明の利器を与えてくださった神様の願い通りに、ネットの世界が使われていくことを切に祈ります。私自身も気を付けて発信していきます。