ゲーム好きで、すぎやまこういちさんの名前を聞いたことが無いという人はいないだろう。
すぎやまこういちさんの死去に、謹んで哀悼の意を表します。
私の青春、ドラクエ。
ドラクエも、ドラクエの音楽もゲームと同じくらい大好きだった。
ドラクエのCDまで買ったことがある。
オリンピックの入場時、ドラクエが流れて一気に燃え上がったのは私だけではあるまい。
すぎやまこういちさんは音楽を学んだ経験は無いのだという。
ライフワークとなった「ドラクエ」シリーズの音楽を手がけることになったきっかけもゲームだった。ゲーム会社「エニックス」(当時)が発売したパソコンゲーム「森田将棋」に夢中になった末、同封のアンケートハガキに「音楽が入っていないので何とかしたら」と書いて送った。すると、同じことを考えていた担当者の目に留まり、協力を求められた。
これがきっかけでゲーム音楽の道に入り、ドラクエの音楽も作曲するようになったという。人生、何が起きるか分からないものである。
当時のファミコンは同時に3つの音しか出せなかった。本当に必要な音を残すことで無駄な要素がそぎ落とされ、オーケストラのような壮大な曲調が実現した。
いやこれ、天才すぎる。すごい。どうやってやったんだろう。3つしか出せなかったからこその曲だったのか。
ゲームの完成度を格段に上げ、同作は大ヒットとなった。
ドラクエにドラクエの音楽は絶対に欠かせない。
ゲームは、繰り返しプレーするものだけに「何度聴いても飽きない音作り」を信条とした。いわゆる「聴き減りしない」魅力はクラシックと共通した。
ドラクエの音楽はゲームに対するワクワクを増幅させ、一気にドラクエの世界観に引き込む力がある。何度聴いても飽きなかったドラクエ音楽。
ドラクエ公式サイトによると「『ドラゴンクエスト』シリーズの500曲以上に及ぶ楽曲のすべてをおひとりで作曲されていた」のだという。いやもう、すごすぎる。すぎやま先生、本当にありがとう。
ドラクエを愛する全ての人達は、すぎやま先生の曲をこれからもずっと愛するよ。
私も、すぎやまこういちさんのように生涯現役、生涯実践を貫きたい。
引用部分:全てスポニチアネックス