保育施設に刃物男 園児無事「殺す目的で侵入した」

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宮城県登米市のこども園に刃物を持って侵入したとして、31歳の男が現行犯逮捕された。建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されたのは、登米市豊里町の無職大槻渉容疑者(31)。園児や職員にケガ人はいなかった。

警察によると、大槻容疑者は9日午前10時40分頃、登米市の豊里こども園の敷地内に刃渡り12センチの包丁を持って侵入した疑いが持たれている。大槻容疑者は「子どもを殺す目的で侵入した」と話していて、容疑を認めている。

当時、施設の外では園児100人ほどが遊んでいて、男性職員が園の敷地周辺を徘徊している大槻容疑者を見つけ、園児を建物に避難させた。男性職員が声を掛けたところ大槻容疑者が無言で柵を乗り越えて敷地内に侵入し、持っていた包丁で切りかかってきたという。その後もみ合いになり、職員数人がかりで押さえつけ、職員からの通報で駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。警察が殺人未遂も視野に入れて動機などを調べている。
参照:khb東日本放送

目次

どこの保育施設でも起きるかもしれない事件

このニュースを見たときに本当に息が止まりそうになりました・・・。心配していたことが起きたからです。子供たちや職員さんたちに怪我などが無くて、本当に良かったです。

事件が起こった「こども園」とは<保育園と幼稚園の機能が一緒になったもの>で、外から見たら一般的な保育園や幼稚園と何ら変わりないといえます。

この園だから起きたというよりは、正直な話、どこの園で起きても不思議ではない事件と思われます。防犯体制は一部を除いて、どこの園もそこまで差がありません。全国の各保育施設も防犯体制を高めると思いますが、今後、模倣犯が絶対にでないように切に祈ります。

保育施設は防犯体制をとりにくい?

あらゆる保育施設は、あまりにガチガチな防犯体制をとりにくい状況があります。

保育士や職員の人数配置の限界

子供一人当たりに対して保育士の配置人数は定められています。例えば0歳児クラスなら、保育士一人に対して、0歳児3名までです。0歳児3人を連れて緊急避難をするのはかなり厳しいですが、これが法で定められた配置基準です。

それ以上の人数を配置するのは園に委ねられていますが、人件費は保育園側の負担になります。なので緊急対応を考えて「何人でも雇う」ということは限界があります。また配置人数は最低限、保育ができるという前提なので、非常時の対応には保育士が足りないことが問題視され、保育士配置人数引き上げの声も各所で上がり続けています。

子供たちがのびのび過ごすために建物の作りの課題

子供たちを外から完全に守るには、あらゆる設備の限界があります。塀を高くしたら、それこそ刑務所のようになってしまいますし、そのような建物を建てられる場所も限られています。設備投資費もこれまた限界があります。

保育士や職員は、警備員ではない

目の前に刃物をもった不審者がいたら、現状は先生や職員たちが犯人と対峙するしかありません。今回の事件もそうでした。しかし、保育士や職員たちは警備員ではありません。各保育施設に警備員の人がいてもよいのではと思います。

男性保育士や職員の不足の問題等

保育施設にはまだまだ女性の先生が多いです。防犯的な意味でも、男性保育士や男性職員が増えるのはありがたいことです。前述のように警備員がいたらよりよいと思いますが。
 
今後、事件の続報を見守りたいと思います。
 

子供たちが守られることを切実に願います

絶対に似たような事件が起きないように
子供たちや職員、保護者の方々の心に傷が残ることが無いように
保育施設の先生の人数(配置基準)がもっと増えるように
できれば警備員等、子供たちを守る専門の職員が配置されますように
切に祈ります。
 
こども園、保育園、幼稚園に子供が通っている保護者の方々、このような事件があると不安なことがあると思いますが、その不安はぜひ保育施設側に遠慮なく聞いてみてください。防犯体制を確認するのもよいと思います。
 
これから子供を通わせる予定の場合は、園の見学時などに
・防犯体制が整っていそうか
・保育士や職員の人数が子供の人数ぎりぎりになっていないか
・見通しがより良い園舎か
などもチェックしてみてください。

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