第104回全国高等学校野球選手権大会。
本日、甲子園決勝。
下関国際(山口)VS仙台育英(宮城)は、仙台育英が勝利し、東北勢初優勝!
深紅の優勝旗が「白河越え」を果たしました。
白河越えとは
「白河の関」とは関所。福島県内。古くから「東北の玄関口」と認識されていた。甲子園優勝旗が厳しい関所をなかなか通してもらえない…というイメージで、東北の高校が勝ち進む度、「今年こそ大旗が白河の関を越えるか?」「白河の関を越えられず…」などの表現がされてきた。
参照:東京新聞
仙台育英の須江監督のインタビューがとっても感動的でした(涙)
「宮城の皆さん、東北の皆さん、おめでとうございます!」
「100年開かなかった扉が開いたので、多くの人の顔が浮かびました」
まず最初に、地元、そして東北全体のことを言うってすごくないですか?!
「準決勝で勝った段階で、本当に東北や宮城の皆さんからたくさんのメッセージをいただいて、本当に熱い思いを感じていたので、それに応えられて何よりです」
東北勢は、自分の県が負けても、他の東北勢が残っているなら続けて応援するのだそうです。東北愛が熱いですね!
「いや、前半はあの古賀君もすごくいいピッチングしていたので、焦りはありませんでしたけど、本当に翻弄(ほんろう)されている感じでした。でも、ここまで宮城県大会の1回戦から培ってきた今年の選手のできること、自分たちが何をやってきたのか、本当に立ち返って、選手自身がよくやってくれたと思います」
「今日は本当に斎藤(蓉)がよく投げてくれて、でも県大会は投げられない中で、本当にみんなでつないできて、つないできて、最後に投げた高橋(煌稀)もそして今日投げなかった3人のピッチャーも、スタンドにいる控えのピッチャーも、みんながつないだ継投だと思います」
選手一人一人のことを忘れない姿勢もすごい(涙)
―今年の3年生は入学した時から新型コロナウイルスの感染に翻弄されてきました。それを乗り越えてのこの優勝、3年生たちにはどんな言葉をかけたいですか?
「入学どころか、多分おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて、高校生活っていうのは何て言うか、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんですね。青春ってすごく密なので。でも、そういうことは全部駄目だ、駄目だと言われて、活動をしていてもどこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、でも本当に諦めないでやってくれたこと。
でも、それをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、やっぱり全国の高校生のみんなが、本当によくやってくれて、例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんな時でも諦めないで、暗い中でも走っていけたので、本当に全ての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います」
一番、心にグッときたのはこの内容です。
今の高校生は、他の世代の高校生が体験してないことを体験しています。
今の3年生が1年生のときは、甲子園自体に行けませんでした。コロナ感染対策で、甲子園大会自体が無かったのです。だから、どんなに強くても地方大会優勝までしかいけなかったのです。
去年は観客無しでの甲子園大会。
今年は、観客ありだけど声援は原則禁止、ブラバンはOK。
普段の練習も、さまざまな制限の中、行ってきました。
どのスポーツでも同じですが、選手がコロナになったら、自分はもちろん、場合によってはチーム自体が出場できないこともありました。去年までは特に。
今年の甲子園でも、コロナに感染してしまって「申し訳ない」と泣き崩れる選手たちがいました。
どんなにか苦しかったことでしょう。
私も高校3年間、野球部のマネージャーをやってきましたが、彼らのような苦しみを味わったわけではありません。
ある意味、ごく普通の高校野球生活でした(いろいろありましたけど^^;)
ひとことで言い尽くせない、「おつかれさま」の気持ち。
私も母校の試合を見に行った時、いろんな思いが心を駆け巡りました。
今思うのは
「来年こそ、コロナを気にせず、思い切り高校野球ができるようになってほしい」
ということです。