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深刻な脅威
ベルギー内務省の危機対策センターは21日、首都ブリュッセルのテロ警戒レベルを4段階の最高度である「レベル4」に引き上げた。「深刻で差し迫った脅威があり、具体的な保安措置を取るとともに、市民に向けた具体的な勧告を行う必要がある」としている。
ミシェル首相は記者会見で、テロ警戒の引き上げの判断は「パリで起きたようなテロ攻撃にのリスクについての正確な情報に基づいている」と説明。「複数の人物が複数の場所でテロ攻撃を実行する恐れがある」と語った。
内務省は国民に対し、人が集まる場所をできるだけ避けるよう呼び掛けた。
ブリュッセル、地下鉄全駅閉鎖へ
出典:yahooトラベル
ブリュッセル首都圏交通会社はブリュッセル地域の全ての地下鉄駅を終日閉鎖すると発表した。「内務省の危機対策センターの勧告により、地下鉄と軽便鉄道の全ての駅を終日閉鎖する。これは予防措置だ」と述べている」
ブリュッセル首都圏には、パリの同時テロの首謀者とされるアブデルハミド・アバウド容疑者(死亡)らの出身地であるモレンべーク地区もあり、テロ実行犯の拠点になっていたとみられている。同地区出身で、テロに関わったとして公開手配中のサラ・アブデスラム容疑者(26)はまだ見つかっていない。
世界遺産都市で事件の温床といわれる地域
ブリュッセルにある4つの邸宅が世界遺産になっている。美しい街並みは多くの観光客を集めている。
しかし、その裏でブリュッセルの貧困地域モレンベールには武器闇市場がある。このモレンベールにパリ同時多発テロ事件の容疑者として、捜査当局が行方を追っているサラ・アブデスラム容疑者(26)らが最近まで経営していたバーがある。過激派のたまり場だったという。
モレンベールは警察も介入できず、テロ活動の温床となっているといわれている。
参考:
AFP
毎日新聞