[Blog]拓大一 10-9 東海大菅生 高校野球西東京2024 結果を見て

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西東京の優勝候補、東海大菅生が五回戦で姿を消した。菅生は高校野球の世界では有名な高校の一つだ。

出典:Sports BULL

ここ10年の戦歴を両校振り返ってみた。

拓大一 夏の大会 全て西東京大会
2014年 3回戦敗退 VS明大中野八王子 7-19
2015年 2回戦敗退 VSICU 4‐11
2016年 3回戦敗退 VS昭和 2‐6
2017年 3回戦敗退 VS保谷 1-3
2018年 5回戦敗退 VS国分寺 4-6
2019年 3回戦敗退 VS田無工 4-7
2020年 1回戦敗退 VS日野台 1-4
2021年 3回戦敗退 VS創価 2-3
2022年 3回戦敗退 VS駒場学園 0-9
2023年 5回戦敗退 VS日大三 4-7


参照:https://vk.sportsbull.jp/koshien/hs/13/15019/result.html

東海大菅生 夏の大会 表記のないものは西東京大会
2014年 決勝敗退 VS日大鶴ケ丘 1-2
2015年 決勝敗退 VS早稲田実業 6‐8
2016年 決勝敗退 VS八王子 3‐5
2017年 甲子園準決勝敗退 VS花咲徳栄 6-9
2018年 準決勝敗退 VS日大三 6-9
2019年 準決勝敗退 VS国学院久我山 1-3
2020年 *コロナ禍のため甲子園中止 夏季東西東京 優勝 VS帝京 3-2
2021年 甲子園1回戦敗退 VS大阪桐蔭 4-7
2022年 決勝戦敗退 VS日大三 2-6
2023年 5回戦敗退 VS駒大 4-6


参照:https://vk.sportsbull.jp/koshien/hs/13/15109/result.html

私が両校を改めて知るために戦績を整理してみた。他にも様々な戦績があり、ここには全て載せられていない。

目次

東海大菅生「俺のせいで負けた」

東海大菅生のピッチャー宮本さんは苦難を乗り越えての登板だったようだ。宮本さんの父はプロ野球ヤクルトの元選手、宮本しんやさん。1年からベンチ入りし、試合で打たれでもすれば「宮本の息子」と言われネット上で叩かれたのだという。そんな中でも懸命に野球を続け、股関節のけがを抱えつつ、頑張ってきた。この春に初めてエースナンバーをもらうも

宮本は春先に肋骨を疲労骨折し「ケガ明けで投げ込みができなかった」と明かした。試合開始の9時で真夏日となる酷暑のなかの登板で「4回の投球練習時には体力が限界だった」という。

引用:スポーツ報知

東海大菅生は10点を一気に取られはしたがその後、菅生は強力打線で9回まで進めた。

強力打線は8回には前田蓮内野手(2年)の2ラン、9回には高西航輝内野手(3年)の中前適時打などで猛追。1点差まで詰め寄るも、あと一歩届かなかった。

引用:スポーツ報知

菅生の選手たちのことを思うと、物凄く悔しいことかとおもう。1点差まで詰め寄ったが逆転できなかった。

結果を見て私は苦しくなった。負けたあと、大粒の涙を流す選手たちを私は現役マネージャーだったときも、その後も何度も見てきた。その姿が思い出された。

先ほど書いた菅生のピッチャー、宮本さんは「俺のせいで負けた」と涙で自分を責めたのだという。しかし

「悔いが残らないは嘘かもしれないけど、やりきった」と前を向いた。今後は大学で野球を続けると明言した。

引用:スポーツ報知

試合直後に「やりきった」という言葉が出て良かった。他の選手たちも同じ思いでいてくれたらと願う。

菅生の若林監督は「全て私の責任」と話した。強豪校の監督はよくこの言葉を話す。試合直後のインタビューで監督も悔しいはずなのにこの言葉が出るのは、本当にそう思ってるからだろう。

拓大一「ジャイアントキリング達成?」

メディアの中には拓大一がジャイアントキリングを達成したとも書いていた。

「ジャイアントキリング」という言葉を聞いたことがあるだろうか。英語で書くと「giant-killing」。「旧約聖書」に登場、羊飼いの少年ダビデが巨人ゴリアテ兵士を倒したことに因む言葉で、「大番狂わせ」のことを指す。

引用;ダイヤモンドオンライン

拓大一は本当に番狂わせだったのだろうか。

(直接試合を見てない私が言うので、この記事を見てくださっている方々は聞き流してくださって大丈夫)

高校野球は番狂わせが起きやすいと言われている。「甲子園には魔物がいる」これは甲子園で通常ではありえないようなプレーがたびたび起こるからだ。

ここでいう「魔物」がいる、つまり「番狂わせ」があるとしたら甲子園だけではなく当然、地方大会にも存在する。

しかし番狂わせは何の努力も無しには絶対に起こらないと思っている。

菅生が強いのは否定できないことであり、数々の戦績がそれを証明する。

拓大一も菅生のような戦績をおさめてはいないものの、懸命に野球をやってきた高校。

先発した2年生エース左腕・岡部蓮投手(2年)は「どんどん打たせてリズムよく投げることを意識した」と9回138球を1人で投げ抜き、14安打9失点(自責点6)。4回に打線が大量援護してくれたことで「点をとられても勝てばいい」と気持ちが楽になったという。8回には足がつるアクシデントもあったが、野手の好守や捕手の好リードにも助けられ「信用して投げられた」と振り返った。

引用:スポーツ報知

ジャイアントキリングは偶然には起こることはない。

東海大菅生が懸命だったように、拓大一も懸命だった。両者拮抗していたのだと思ってる。

試合後 拓大一の選手が菅生の投手を抱きかかえた

東京新聞が「試合終了後の挨拶で、拓大一の選手から抱きかかえられる東海大菅生・宮本恭佑投手」という写真を載せていた。(写真はこちらから

野球をやっていると「1点差」とか「あと少しだった」とか、そういったことがよくある。

勝つと確かに嬉しい。

が、相手の悔しさもよく分かる。

拓大一の選手も、菅生の選手の悔しさや思いをよく分かっていたのだろうなと、写真を見て思った。

最後に

今日はリアルタイムで見ることが出来なかった試合について、長々書いてしまった。失礼があったら申し訳ないと思いつつ。。。

全ての高校野球の選手たちが思い切り最後まで悔いなく戦えるよう、心から祈っています。

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