わたしは聖書を読むことに対してあまりやる気がない方です。
だって、文字が細いし、長いから。
聖書を続けて読むには、聖書を面白くおもえればいいのです。
神様が聖書を通してくださるメッセージとか、
自分にぴったり当てはまる御言葉を発見したりとか、そういうので感動できたらいいですよね。
わたしは聖書を読んでいると、
聖書に出てくる人々のひとつひとつの動作に興味がわいてくるようになりました。
その中でも特に、衣服を引き裂いて感情をあらわにする姿がよく出てきます。
はじめて読んだときは、ただ、聖書の人たちってテンション高いな、とおもっていたのですが、
聖書を読むときは、時代背景を考えなさいと先生に教えていただいたのをおもいだしました。
当時のことを調べてみると、昔の衣服は今よりも薄いのです。
現代のようなしっかりとした作りの服ではないから、わりと簡単にやぶれるようです(yahoo知恵袋より)
また、当時の民族の感情表現の方法としてよくつかわれていたようです。
今の日本でいえば、Twitterで「激おこ」とつぶやくようなものでしょうか。
創世記だけでも3回以上は裂いていらっしゃる場面がでてきます。
37:29さてルベンは穴に帰って見たが、ヨセフが穴の中にいなかったので、彼は衣服を裂き、
ヨセフが兄弟たちにイシマエルびとに売り払われたあとのことですね。
37:34そこでヤコブは衣服を裂き、荒布を腰にまとって、長い間その子のために嘆いた。
ヨセフの親も悲しみで裂いてます。
44:13そこで彼らは衣服を裂き、おのおの、ろばに荷を負わせて町に引き返した。
ヨセフと兄弟が再会する場面。いろいろあって今度は兄弟たちが裂いています。
他にも旧約を見てみると、
サムエル記上
4:12その日ひとりのベニヤミンびとが、衣服を裂き、頭に土をかぶって、…
サムエル記下
1:2三日目となって、ひとりの人が、その着物を裂き、頭に土をかぶって、…
13:19タマルは灰を頭にかぶり、着ていた長そでの着物を裂き、手を頭にのせて、叫びながら去って行った。
13:31王は立ち、その着物を裂いて、地に伏した。そのかたわらに立っていた家来たちも皆その着物を裂いた。
列王紀上
21:27アハブはこれらの言葉を聞いた時、衣を裂き、荒布を身にまとい、食を断ち、荒布に伏し、打ちしおれて歩いた。
列王紀下
5:7イスラエルの王はその手紙を読んだ時、衣を裂いて言った、…
11:14…アタリヤはその衣を裂いて、「反逆です、反逆です」と叫んだ。
めっちゃ衣服裂いてます。ちょっと服がもったいない気も。
でも、本当に悲しいことや怒ることがあったら裂いているんですね。
こういう方々の行動を見てみると、聖書は感情がたくさん詰まっている本だなと感じます。
わたしは聖書に関して、ずっと無機質なイメージがありました。
心情の動きというより、起こったできごとが淡々と書かれている印象でした。
聖書全体のテイストなのか、格式ばった明朝体感というか、まっくろな装丁というか、
言葉遣いも昔風だし、漢字多いし、神様や聖書の人物は何を考えているのか、と想像がしにくかったです。
はじめは、先生が話してくださる聖書の話を聞いて、
神様も、聖書の登場人物も、いろいろとおもうところがあったのだと知りました。
神様も人と同じように心があり、それは聖書を通して学ぶことができます。
今までは教えてもらうばかりで、そこまで自分で探そうとしていませんでしたが、
よくよく聖書を読むうち、神様はここでこんな気持ちだったのかな、と考えるようになりました。
人々がこんなことしちゃったから
神様がここでとっても悲しんでいらっしゃるとか、
神様がそんなにいろいろこの人にしてあげているのは、
この人がああいうことをしたから、喜んでいらっしゃるのだとか、
しっかり読めば、神様の心情が少しずつ見えてきます。
聖書って今さらだけどおもしろいなあーと
スタバでフラペチーノを飲みながらおもいました。
これ、超おいしいです。