「認識」の怖さについて

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仕事を始めてから、自分に大きな「認識」の問題があったことに気づかされたことがありました。

 

それは、「人の話を聞き返す」ということです。

僕は、今まで「人の話を聞いていない」と言われることが多かったんですが、自分でよくそのことをわかっていませんでした。

しかし、仕事を始めるようになり、働くようになって、その問題が浮き彫りになってきました。

 

僕の場合、人から発せられる「声」は聞けるけれども、その「内容」を理解するのに少しほかの人より時間がかかるのです。

例えば。

「ねえNORIさん。悪いんだけどこれを○○においてきてくれないかな?あと、そこに行ったついでに◆◆もとってきて。よろしく!」

と指示を受けたとしましょう。

僕の場合は、この声は聞き取れるんですが、内容理解にワンテンポ遅れが生じてしまうのです。

まずは「これ」ってなんや?ってとこで遅れ、

次は○○ってどこやったっけ?ってなり、

「置く」って言ってもどうやって置いたらええの?ってなって、どんどん頭の中で理解が追い付かなくなって、

最終的に僕の頭の中に残っているのは

「ねえNORIさん、悪いんだけどこれを・・・・・・・・くれないかな?あと、そこに・・・もとってきて。よろしく!」

しかなくなってしまうんです。核心がすっぽり抜け落ちてしまうんですね_| ̄|○

これは相手の話すスピードはあんまり関係なかったりします。ゆっくりなら少しは理解度が上がるんですが、それでも雀の涙程度の差なんです。

 

それならもう一回聞き直せばいいんでない?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、上のような会話ならともかく、短い指示内容でも理解するのが遅くて、いちいち聞き直していたら相手の顔も不機嫌にどんどんなっていくし、自分も相手の指示を理解できない自分が情けなくなってきて、そんな自分が嫌いになってきます。聞き直すことが嫌になってくるんですね。

で、どうなるかというと「聞いたふり」をすることになります。

聞いたふりをして相手の言ったことを理解したふりをして、そして自分もごまかしていました。

今まではそれでも何とかなっていたんですが、仕事を始めると「自己責任」が伴ってきます。

一つのミスが全体の評価にも直結するようになるし、一つのミスによって全体の作業スピードにも影響が出てくるようになります。

そうなると、もはや「聞いたふり」をしているだけではやり過ごすことができなくなってくるんですね。

 

だから、この「聞いたふり」をするのを何とかして直さないといけない!と最初に思うようになりました。

で、直せるようにお祈りしながら仕事をしていく中で、あることに気づいたんです。

 

それは、僕は「人の話を聞き返すこと」に対しての「認識」が違っていたということです。

僕は今までの経験から、「人の話を聞き返すこと」に対して、「自分が情けない」とか、「恥ずかしい」とか、「相手に嫌な思いをされる」とか、そういった認識を持っていたんです。だから、そういうことを感じたくなくて、聞いたふりをしていました。

しかし、実際には「聞き返すこと」がいけないのではなく、「聞いたふりをして指示通りにきちんとやることができず、そのことによって全体に問題が生じる」ことの方がもっといけなかったんです。そのことをある時、ピーンと悟る様になりました。

 

それを悟ってからは、「聞き返す」ことを、少しずつではありますがやっていくようにしました。

どんなに簡単なことがわからなくても、とりあえず自分の思っていることと、相手の思っていることがマッチしているかどうかを確認すようになりました。

今でもまだ「聞き返す」ことに抵抗感が残っているんですが、それでも前よりかは相手の指示内容をしっかり理解できることが増えてきました。

そして、実際に聞き返すことをやってみて、今までよりもうまくいくことが増えたから、「なーんだ、聞き返すって実はいいことなんだ。勘違いしてたわー」という気持ちにもなりました(笑)

この出来事を通して、今まで自分が「こうだ」と思っていた認識って、実際からずれたことも多くあるんだな、ということがわかりました。

そして、何か新しく変化することって、始めるまではあれこれ考えてしまうことが多いけれども、とりあえずやってみることが大事なんだなーと思うようになりました。

 

「自分を変えたい」と思っている人は、実際に何か小さなこと一つだけでもやってみることをお勧めします♪

その「小さなこと一つ」が、未来の「変化した自分」への「大きな一歩」となりますよ!

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