どうもこんばんは、NORIです。今回は人間の「考え」と乗馬の手綱さばきについて感じたことを書いていこうと思います。
皆さんは馬を一人で操作された経験はありますか?
馬を一人で操作するっていうのは、車を運転するのとは似ているようで全然違います。
僕は仕事で乗馬を全くされたことのない人に馬の乗り方を教えることがよくあるのですが、馬に初めて乗ったお客さんが皆口をそろえて言うことに
「思った通りに動いてくれない!」があります。
車はアクセルを踏んで、ハンドルを普通に持っていれば、普通にまっすぐに走ってくれます。しかし、馬は生き物。「動け」と指示を送ったとしても、すぐにおそくなったりするし、何より持っている手綱をきちんと操作しないとあっちにふらふら、こっちにふらふら…そんなことをしてる間にいつの間にか道端に生えている草を馬が勝手に食べてしまったりします。文字通りに道草を食われるのです(笑)
「あれ、ちゃんと操作していたつもりだったのに…勝手に草のほうへ行ってしまう~」とか、
「馬の力がすごくて、草を食べられると思ったらもう止められなかった…」とか、そんなことがよくあります。
僕は地上で馬の横につきながら見ています。彼らを見ていると、一つの共通点が見えてきます。
それは…
「対処が遅い」ということです。
より具体的に言うと、「馬の”草を食べたいサイン”を見逃している」「馬が草に寄っていくのを気づくのが遅い」のです。
馬もなんの前触れもなくいきなり食べに行くとかはしません。大体食べたい草の方を「じーーー…」っと目に穴が開くほど見つめています。中にはよだれをだらだら垂らしながら歩いてる馬もいます(笑)
後は乗り手にもわからないぐらいにゆっくりと、こっそりと草の方へ近づいていったりもします。
それで最初はちゃんと道の真ん中を通っていたのに、気づいたら道の脇にある草のほうへ寄ってしまっていることがよくあるのです。
彼らは草を食べるためなら何でもします(笑)
動物を飼ったことのある方なら、彼らの食べ物に対する執着心がものすごいことは、改めて言うまでもないでしょう(笑)
初心者の方はそんな馬のサインを見逃してしまいますから、いつも対処が後手後手になってしまいます。
これだと、「せっかく乗ったのに、ただ草を食べられて終わってしまった…」なんてことに。
十分な満足感を得られないで終わってしまうこともあったりします。(まあ、そんなことを楽しんでいるお客さんもいるのですが(笑))
さて、テーマに戻りますが「人間の考えと手綱さばき」についてです。
上に挙げたことですが、僕たち人間の考えも同じではないかな、と思うのです。
僕たち人間も、ぼーっとしていたら考えがあっちにふらふら…こっちにふらふら…
さっきまで卒論していたのに、気づいたらネットやテレビを見ていた…とか、
部屋の片づけをしていたのに、昔ハマった漫画が出てきて、それを読んでいたらいつの間にか1時間経っていた…とか。
ー人間は考えで生きていくー
と摂理の御言葉であります。寄り道してしまいがちな自分の考えを、しっかりコントロールしていかないと、結局損をこうむるのは自分です。
ではどうすればいいのか?摂理の御言葉で「光をつかむように実践しなさい」とおっしゃいました。
これは単純に”行なうスピード”を光のように速くするのではなく、”考えるスピード”を光のように速くしなさいということだとおっしゃいました。
具体的には
「事前に予測してしっかり準備すること」
「何かあった時にすぐに対処をすること」があります。
これを馬の操作法に当てはめると…
「馬の道草を食いたいサインを見逃さないように心の準備をしっかりすること」
「勝手に馬に草を食べられないように、手綱をしっかり操作して、常に道の真ん中に誘導すること」となります。
考えをぼーっとさせて、考えのなるがままに生活してしまうのではなく、
”自分の考え”の手綱さばきをしっかりしていって、その日すべきことをすること。
そうすれば、日々の生活でも充実感や達成感を感じながら過ごすことができるようになります。
普段の生活でも、”自分の考え”に道草を食われず、光のように考えを速くし、手綱さばきをきちんとやって、考えを治めていきましょう!