爆発と銃撃戦 容疑者5人と民間人2人の計7人死亡
インドネシアの首都ジャカルタ中心部で14日午前(日本時間同日午後)、武装グループがスターバックスや警察官詰め所を襲い、自爆とみられる複数回の爆発に続き、警官隊との銃撃戦が起きた。警察によると、「イスラム国」実行犯容疑者5人と巻き添えになった民間人2人の計7人が死亡、20人が負傷。民間人のうち1人はカナダ人。イスラム教徒が過半数を占めるインドネシアで「イスラム国」が攻撃を行ったのは初めて。首謀者はインドネシア人とみられる。
ジャカルタ中心部で起きたテロ
現場はジャカルタ中心部の「サリナデパート」周辺で、日本大使館なども近くにある繁華街。爆発は計6回、国連事務所から約50メートルの場所で起きた。警察によると、最初の爆発はコーヒーチェーン「スターバックス」であり、中にいた外国人2人が人質に。犯人らは無差別に発砲し、何者かが手投げ弾を爆発させた、駆け付けた警官隊と銃撃戦になった。その直後に約50メートル離れた警察官の詰め所で、犯行グループが自爆。警官4人が重体となった。
犯人の1人は大量の爆弾を持っていたといい、警察報道官は「最初の爆発が起きて集まった群衆を巻き添えにしようとした可能性がある」との見方を示した。
アルジャジーラの記者は「ライフルを担いだ6人がバイクに乗って繁華街にやってきて、群衆を銃撃した。爆発物のようなものも持っていた」と証言した。
産経ニュースの取材によると爆発を目撃した運転手、ルディさんは「大きな爆発音が聞こえた後、男たちが走りながら銃を乱射していた。死ぬかと思い、全力で走って逃げた」と振り返った。
現場では血まみれの負傷者が通りにうつぶせに倒れ、人々は銃を持った男から悲鳴を上げながら逃げまどっていたという。
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TOP画像参照:ロイター通信<14日、インドネシア・ジャカルタの爆発現場付近を警戒する警察官>
参考:ロイター CNN NHK 産経ニュース 時事通信 朝日新聞 読売新聞 ハフィントンポスト