チョンミョンソク牧師の弟、ポンソク牧師による記事(2007年執筆)
[記事]「私はただ最善を尽くして祈るだけ」(1)チョンミョンソク牧師とポンソク牧師
チョンミョンソク牧師の弟、ポンソク牧師による記事(2007年執筆) 1970年代韓国は経済的に難しい時期で、その時ウォルミョンドンはこの上なく不毛で絶望の地だった。ジャ...
[記事]「私はただ最善を尽くして祈るだけ」(2) チョンミョンソク牧師とポンソク牧師
チョンミョンソク牧師の弟、ポンソク牧師による記事(2007年執筆) 「兄さん、どうしたんですか?」 「祈りに行く途中であなたに会おうと寄った。」 「晩御飯食べていない...
「おばさん、兄さんを見ませんでした?どこかに行くと言っていませんでしたか?」
「若いの、お兄さんは何をしてる人だい?」
「どうしてですか?」
「いいや、ここの前の家で心の病をもった若い娘がいるだろう?その若い娘を治してあげようとその家に行ったんだ。
昨日も行っていたから、今もその家にいるんだろう。そのお嬢さんのためにお祓いもしてみて、教会にも行って、お寺にも行って、やってみなかったことがないのに今までああじゃないか。
無駄にそんなことに手をつけて病気が治らなかったら、変な人だと恥をかいたらどうするつもりなのか・・・。お兄さんが来たらそんなことはするなと言いなさい。お兄さんが印象もよくて良い人に見えるのに。」
「以前もそのようなことをたくさんしましたから、本人が勝手にするでしょう。ところでそのお嬢さんはどうしてそうなったんですか?」
「そのことは私がよく知ってるよ。その子が高校生の時にひどいことをされたんだ。今その子が二十歳を超えたからもう5年が過ぎたのか。
そんなことをされてからは昼には部屋にひきこもって夕方になったら白い服を着て毎日家の前に立っているから、見る人が気分がよくないだろう。あまりにも長引いてるから治るのは無理だね。」
「私も見るたびに気分がよくなかったですね。」
「お兄さんが来たらその話をしてあげて。あまりにも長引いて祈っても治らないだろうって。」
「分かりました。」
夜が深まった時間になっても先生は帰ってこられなかった。先生を待っていたら私はうっかり眠りについてしまった。
明け方になって目を開けてみると、いつ帰ってこられたのか先生は聖書を読んでいらっしゃった。
(続く)
[記事]「私はただ最善を尽くして祈るだけ」(4) チョンミョンソク牧師とポンソク牧師
チョンミョンソク牧師の弟、ポンソク牧師による記事(2007年執筆) 「兄さん、いつ帰ってこられましたか?前の家に行ったんだって。」 「うん、若い人がとても気の毒だ。...