ヨシュアとは(旧約聖書)

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ヨシュアが民族を導くまでの経緯

約3400 年前、当時エジプトで 400 年間奴隷生活をしていたイスラエル民族は、指導者であるモーセを中心にしてエジプトから出てくるようになりました。ところが、エジプトを出た後、イスラエル民族はモーセを信じず、カナンの地を悪評、悪く言ったので、行けなくなりました。40 年間シン荒野で生活しました。神様がなさることはすべて肯定すべきでした。
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シン荒野でモーセは死に、後継者のヨシュアと第 2 世代だけが約束の地、カナンに入るこ
とになります。しかし、ここにはすでに 400 年間も住み着いていた 31 の部族がいました。

 

ヨシュア達とカナンの地31部族の戦い

カナンの地に入ったヨシュアとイスラエルの民は乳と蜜の流れる地に暮らしている31部族と戦うようになりました。これは31部族らが、イスラエルの民の先祖達が生活していた地を、イスラエルの民達に渡さないで、むしろ生活をしようと入ってきたイスラエルの民を殺そうとしたためでした。イスラエルの民は自分の民族の土地を取り戻すために、また神様が許して下さった理想世界を成すために、自分達を殺そうとしている彼らと戦わないと、自分達が死ぬしかなかったので、戦ったのでした。

まずイスラエルの民はエリコの人達とひたすら神様の能力と大胆な心をもって戦い、勝利しました。そこでたくさんの武器を奪いました。

次にイスラエルの民はアイの人達と戦いました。エリコの人達に勝利し、力を得たイスラエルの民達は、アイくらいは3000人が行って戦っても勝てると思い、戦いに行って、戦争で負けてしまい、多くの命の損失を被り、追われて帰って来ました。ヨシュアはとても驚いて、どうして自分達が負けてしまったのか、お祈りしながら神様に聞いてみました。神様は「あなた達の民達の中で、エリコの城から奪って来た金銀財宝ときれいな服を持って来て隠した者がいて、私がお前達と共にしなかったから負けたのだ。」とおっしゃいました。それで「彼をあなた達の民の中から取り除けば、私があなた達と共にしよう。」とおっしゃったのです。こうしてヨシュアが民の中で不正を働いたアカンをくじ引きで探し出し、アコルの谷で石で撃って殺してしまいました。すると神様がヨシュアに命じ、ヨシュアの軍隊はアイと戦って12000人を全て滅ぼしました。

こうした噂を聞いたギベオンの住民達は、自分の部族も結局ヨシュアの軍隊に全て殺されるのではないかと思い、はかりごとを使って、イスラエルの民と和を講じることにしました。その誓約は、自分の部族はヨシュアの軍隊と戦うことをせず、戦争の時、後方から助けてあげるという内容でした。実際、ギベオンの部族はカナンの部族の中で大きな城を持っているものすごく力のある部族でした。

ギベオンの部族がイスラエルの民と和を講じたという噂を聞いたエルサレムの王アドニゼデクは、ヘブロンの王ポハムとヤルムテの王ビラム、ラキシの王セピア、エグロンの王レビルに人を送って、全員集合させ、大きな会議を開きました。
これまで同じ部族として生きてきたギベオンの部族が、自分達の部族を裏切って、ヨシュアの軍隊と講和条約を結んだので、「我々がギベオンの部族と戦って滅ぼしてしまおう」と言いました。五人の王達は満場一致で合意し、早急にギベオンの部族を包囲して、戦争をするようになりました。これに対し、ギベオンの王とその部族は、彼らと戦って勝利することができないと思って、とても恐れ、イスラエルの民に「あなた達に属するギベオンの部族が全て滅び、死んでしまう恐れがあるから、助けに来てくれ。」と哀願しました。

この話を聞いてヨシュアは非常命令を下し、彼の軍隊らと共に五つの部族と戦いに行きました。ヨシュアの軍隊はギルガルから夜を徹して上ってきて、彼らを急に追撃し、戦いました。これらはつまり、アモリの部族としてギベオンの谷でヨシュアの軍隊と戦闘を起こしたのでした。

神様はヨシュアの軍隊と共にし、戦争をしました。神様がイスラエルの民と共にしたので、五人の王達は大いに恐れて逃げました。王達が逃げたので、これに属していた直属の軍師達も裏で全て逃げてしまいました。

たくさんの兵達がベテホロンの上り坂から下って来たとき、神様が急に大きな雹を降らせて、その雹にあたった人達は脳震盪でその場で即死してしまいました。ヨシュアの軍隊は続けて熾烈な戦いをしました。

 

SUN STOP-日よとどまれ』〜ヨシュアの祈り〜


戦いながらヨシュアの軍隊に大きな問題が生じました。太陽が西側に沈んでいき、戦う時間が短くなりました。ヨシュアは神様にお祈りしました。「ずっと戦っていけば勝てますが、日が落ちているので、太陽が天中にとどまるように」と強く願い求めました。「月もアヤロンの谷にとどまらせて下さい」とお祈りしました。結局、この戦いはヨシュアの軍隊の勝利で終わりました。ところで日はまだ沈んでいませんでした。これによってヨシュアは太陽がアヤロンの谷にとどまった奇跡が起こったと言って、その民達と共に喜びながら、神様に感謝しました。そしてヤシャルの書にこの戦争について、日が天中にとどまり、一日中沈まなかったと記録されました。そうして、この話を読んだ人達も、太陽がとどまった奇跡が起こったと、歴史的に証するようになりました。

しかし、神様の創造の法則をもって見る時、もともと太陽は止まっています。

ヨシュア記10:11-12を見てみると、神様が大きな雹を降らせ、ヨシュアの軍隊が滅ぼした人よりもその雹に当たって死んだ人がより多かったと記録されています。神様が奇跡を起こして、多くの兵を死なせ、ヨシュアの軍隊は残りの一部の人達と戦ったので、戦争が簡単に終わったのでした。

聖書には問題も書かれているし、答えも書かれています。だから神様がイザヤ預言者を通して「あなた達は神様の書をつまびらかに読みなさい」とおっしゃったのです。

熾烈な戦争が終わり、ヨシュアとその民達はギルガルの陣に帰ってきました。ところが、驚いた情報が入ってきました。ヨシュアの軍隊はアモリの部族が一人でも生きているかどうかを確認するために、山をくまなく探し歩いていたところ、一つの洞窟があって、確認してみると、洞窟の中に五人の王達が隠れていたのを発見したと、ヨシュアに報告しました。ヨシュアは彼らを全部生きたまま捕まえてくるようにと命令しました。ヨシュアはイスラエルの人達を全て呼んで、その前に五人の王達を立てて、ヨシュアのある一人の軍隊の長官を呼んで、こう言いました。

「恐れずに、心を大胆にもって、あの人達の首を踏んで、頭を踏んで、粉々にしなさい。」と言いました。ヨシュアは王達を始末し、木にかけて、日が沈むまでそのままにしておいて、死んだ後に彼らが隠れていた洞窟に入れて、大きな石で塞いでしまいました。

神様はもともと動いてもいない太陽をとどまらせた奇跡を起こしたのではなく、時間的な奇跡を起こしたのでした。ヨシュアは、夜が更けるまで戦っても、戦いが終わらないくらいの大きな戦争だと思っていましたが、神様が奇跡を起こすと、五人の王が合同作戦をするような強いアモリの部族を分けて、大きい方は神様が滅ぼし、小さい方はヨシュアの軍隊が滅ぼしたのです。

こうして時間的な奇跡を起こす歴史を生み出しました。田舎の犬同士の喧嘩、鶏同士の喧嘩もすぐに終わらないのに、太陽がとどまったと思うくらいに、その戦いはすぐに終わってしまったのでした。10時間戦って勝利するところを、1時間だけ戦って勝利したことは時間的な奇跡です。神様がヨシュアの軍隊に行ったのは、時間的な奇跡でした。もう一つの奇跡は普段人々が想像もできなかった大きな雹が落ちてきたということでした。

またもう一つの奇跡は五人の王達が合同で戦うようにしたことでした。もう一つの奇跡はギベオンの部族がヨシュアの軍隊と講和条約を結んだことでした。時間的な奇跡については、神様はこの時代にもずっと働き続けていらっしゃいます。

創世記から黙示録まで、聖書の全巻を読んでみると、神様が時間的な奇跡を起こしたことがたくさん出ています。ヨシュアとその軍隊がカナンの31部族を滅ぼした時、神様は戦争がすぐに終わるようにして下さいました。戦いを長くすると、戦うばかりで、カナンの地の理想世界を味わうことができずに、戦って死んでしまうからです。

 

冒頭画像:CGM BibleStory
*画像利用承諾済

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