[NEWS] 0歳で保育園に預けるのは親失格?ー森戸やすみさんの記事から

保育園に0歳から、または3歳未満で預けるのはしばしば議論になります。 

今は周囲だけでなく、SNSなどを通じて「0歳で保育所に預けるなんて親失格」「子供は3歳まで家で育てるべき」などといった極端な批判を目にしてしまうこともあります。
引用:PRESIDENT Online

 
私は保育園で乳児たちとたくさん接してきました。本当に3歳未満で預けるのは、子供達に影響を及ぼすのでしょうか?
 
私は一度もそう思ったことがありません。
 
理由は、私自身の体験からによります。
 
私の家は両親が共働きでした。私が1歳のときに保育園に通い始めました。もし3歳児未満で私を保育園に預けた母親が「母親失格」と呼ばれるならば、私は失格者に育てられたことになります。
 
でも母親に対して「母親失格」なんて一度も思ったことがありません。もちろん尊敬しています。
 

保育園に0歳から預ける保護者の大変さー保育士から見た保護者の姿

もし「母親失格」が正しい見解であるならば、0歳児クラスの母親は全員、「母親失格」になります。果たして本当にそうでしょうか?
 
私は保育園で0歳児クラスをみてきた経験があります。
 
0歳児で保育園に預けるというのは様々に大変なことがあります。
 
例えば保育園に通い始めの年、子供はよく風邪などの感染症になりやすいです。朝の通園時は元気でも、日中に体調が悪くなることもよくあります。そうすると保育園から「お迎えにきてください」と保護者の職場に連絡がいきます。
 
「急に保育園から呼び出される事態」を想定し、対応策を予めとっておくことが保護者には必要になります。祖父母に協力を求めたり、核家族の場合は育児サポートのサービスや病児保育を探しておいたり。
 
保護者自身、育休から復帰したばかりだったり、場合によっては育児のために転職したばかりだったり、そもそも育児そのものが初めてだったり(1人目出産)するといった、多くのことが慣れてないなかで進めなければなりません。
 
仕事の調整ももちろん必要になってきます。職場によっては理解されない場合もまだまだあり、周囲に理解を得ようとして心身ともに疲弊することもあります。
 
また、仕事をしていなくても、預けざる得ない事情がある保護者もいます。その「事情」で大変な思いをしているのです。
 
ここで取り上げたのは一部分です。いろんな事情や方針があって、0歳から保育園に預ける保護者をたくさん見てきました。
 
その中で、一度も「母親失格」などという言葉が頭に浮かんだことはありません。もし母親失格と思う方がいるならば、保育園の0歳児クラスにきて、保護者たちと子供たちの様子を見ていただきたいです。
 
まだまだ幼い3歳未満で保育園に預けることに対して、いろんな気持ちになること、迷う方がいることはとてもよく分かります。
 
でも預けるも預けないも各家庭の選択、事情によるものであり、それが良いか悪いかは周囲の人が判断することではないです。その選択は尊重されるべきです。
 

小児科医 森戸やすみさんの記事から

プレジデントオンラインに掲載された小児科医 森戸やすみさんによる0歳から保育所に預けるのは「母親失格」なのか…悩む親に小児科医が語る”保育のすごい効用” 「保護者が仕事に専念できる」以外のメリットがたくさんあるという記事を読みました。
 
森戸やすみさんは医師としての意見と現実問題を見て、バランスよくアドバイスをいつもしてくれる印象です。
 
私が特に注目した部分を、記事から抜粋します。

今の育休手当は万能ではない 育休中は元の給料満額支給ではないから働かざる得ない人もいる。


意外にも?元の給料をそっくりそのままもらえるわけではないんですよね。「育休はもらえるけれど経済的なことを考えると復帰しなくてはいけない」というパパたちもいます。

ワンオペ育児問題 産後うつは10人に1人と言われている。母親が一人で育児をせざるえない状況、睡眠時間をとれないとか、1人の時間が無いなどはメンタルヘルスに影響を与える。父親が育児しようにも労働時間は世界一長いのが日本。

 
ワンオペ育児問題は目に見えにくく、発覚しにくいので深刻です。

育児ノイローゼのリスク回避にも、保育園が役立つ。


初めての子育てで分からないことがあっても、保育士に相談するとアドバイスしてくれることもありますし、「一緒に子育てしてくれている」という安心感も得られるかもしれません。

両親と過ごす時間が少ないと、子供の情緒や対人関係に支障をきたす「愛着障害」になるという考えは、さまざまな研究によって否定されています。

「少なくとも子供は3歳まで家で育てるべき」という説も、すでに否定されています。「母親は子供が3歳になるまで子育てに専念しないと、成長に悪影響を及ぼす」という考えを「三歳児神話」と呼びますが、厚生労働省が1998年の「厚生白書」で、三歳児神話には「少なくとも合理的な根拠は認められない」と言及しました。

 
3歳児神話が否定されていて良かったです。これが否定されていなければ、1歳から保育園に預けられていた私にも「悪影響」が立証されてしまいますから。
 

保育所に通わせるか、通わせないかというのは各家庭の事情や希望によって決めればいいことです。保育所保育にも家庭保育にも良い点があり、どちらを選んだからといって他人にどうこう批判されるいわれはありません。お子さん、親御さんが入園、進級、新しい生活に早く慣れますように。安全に楽しく過ごせることを願っています。

本当にその通りです。極端な子育て批判は、あってはならないと思います。
 
私も、いち保育士として、できることを頑張ります。

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