2人の女 ソロモンの裁判と知恵

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列王記上3.16-28のみことば

二人の女が裁判を受けに王の前に来ました。

“どうして、こういうことで王の前まで来たのか?”

“地方ではとても分別できなくて来ました”

と言うから、言ってみなさいというと、お互いに話すけど、分別できませんでした。

“どうやって死んだのか?”

“こういう話をすべきことではないけれど、本当に恥ずかしいです。私たちは飲み屋で働いていた娼婦です。それで、妊娠して誰の子なのかも知らない子供を育てています。お父さんもいないままこのように育てているけど、二人で夜通し話をしているうちに一緒に部屋で眠りについて、確かに自分の子供なのにあの女が抱いているし、あの女の子どもが私の下にひかれていました”

“いいえ、違います。朝起きてみるとあのようにしていました。あの人を見てください。人を騙しそうな顔をしているでしょう?”
と言いました。

ソロモンがじっと話を聞いてみると、このまま聞き続けてもらちがあかないと思いました。

それで
“仕方がない。いくら考えても一番いい方法は二つを切ることだ。そこに、誰かいないのか?剣を持ってきなさい。真ん中を切って、全く同じ量にして分けてあげよう”
と言ったら、一人の女は
“本当に公平な裁判をしますね。いやー、どうしてそんなに公平にできるのですか?死んだ子供だとしても、肉一切れでも多く持っていきたくても持っていけないように、公平に測りではかってくれるというのですか”
と言ったし、他の一人の女はびっくりして倒れ込みながら
“それならあの女にあげてください”
と言うから
“あの女、やっと暴露したな。おい、お前。王様のお世話になるためにここまで来るようにする必要があったか?最初からそう話せばいいのに。嫌な女!”
と言いました。そういいながら、また二人で喧嘩をしました。

“ああ、良かった。すっきりした”
と言ったとき、王様が言ったことは
“あの子供を倒れているあの女にあげなさい”
と言ったし、他の一人の女は
“王様、どうしてですか?”
と言いました。

“おい、お前。あなたの子供ではないだろう?自分の子供なら大事にするだろう?命を惜しむ者のものだ。はっきり、正直に言いなさい”
と言うと、
“実際、自分も知らないうちにそうしました。私が狂ったようです。私に幽霊でもとりついたみたいです。私も分かりません”
と言いました。

“霊のせいにするな。今の時がどんなときなのに、幽霊の話をしているのか?”
と言いました。そのように、裁判をしました。

ソロモンは問題を通して答えを得ました。

ソロモンの裁判はそのままするのではなくて、本人たちに自ら悟るようにしてあげながら、本人たちに引っぱり出すようにしながら暴露するようにしました。普通にやるとできないけど、引っぱり出していくと、そうなるのです。

食器も使ってみると、外にメッキをしたのがはがれて、結局は本当の材質が出てくるのです。だから、どんどん引っぱり出していくのです。あいつが正しいのか、こいつが正しいのかが引っぱり出していくと分かります。

ひたすら
“あなたが間違っている”
と言ってはいけません。引っぱり出していって、本人自ら間違いを悟るようにして、その見ている人たちがそれを通して教訓をもらうようにするソロモンの裁判がありました。

みなさんもそうしなければいけません。必ずそうしなければいけません。私もいつもそうします。

1998年9月22日(火)明け方の御言葉 思慮深い人

冒頭画像出典:ソロモンの審判 ニコラブッサン、ルーブル美術館

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