一時期、<水爆>という言葉が世界を駆け巡った。
「北朝鮮が核を使うのではないか?」この核とは、水爆のことだ。
日本人が核といって真っ先に思い浮かぶのは原子爆弾のことだろう。
しかし、この原子爆弾と水爆は全く威力が違う。
水爆と原爆の違い
水爆は原爆と同じ核兵器の一つだが、爆発を起こす原理や威力が大きく異なる。起爆装置として原爆を使うため、開発には原爆を制御する能力が必要になる。
<1>最初に原爆を起爆させ
<2>そのエネルギーを使って水爆を起爆するという流れだ。
このため原子爆弾よりも仕組みが複雑で難易度が高く、過去の北朝鮮の技術では開発が難しかったと考えられる。
水爆と原爆の威力比較
旧ソ連が1960年代に開発したある水爆1発で、広島型原爆の3千倍を超える威力があったとされる。まず広島原爆が東京と大阪、それぞれで起こったとしたらどのような範囲に被害が及ぶのかという地図を紹介する。ネブラスカ大学の資料を元に作成された地図になる。
こちらは東京駅に原爆が落ちた場合の影響が及ぶ範囲だ。
出典i.huffpost.com
こちらは大阪心斎橋に落ちた場合だ。
出典i.huffpost.com
この二つだけを見ても、相当大きな範囲だということが伺える。
だがしかし。
水爆の被害想定はこのようになる。
出典i.huffpost.com
東京駅に落ちた爆弾で23区内は完全消滅。
そして東京都全部、及び神奈川と千葉と埼玉もほぼ<建築物などが燃える範囲>に入っている。
私が住んでるつくば市も、完全に<建築物などが燃える範囲>に入っている。東京駅とつくば市の距離はなんと約54km。
出典i.huffpost.com
日本各地に水爆が落ちた場合も作成した。(上記資料を元に私が作成したものなので、あくまでご参考までに)
札幌
つくば
名古屋駅
考えたくないけれど広島
同じく嫌だけど長崎
私はこの地図を見た時にとても衝撃を受けた。本当に寒気がした。どうして地球上にこのようなものがあるのか。それも一つではない。どうして両手でも数えきれないほどの数があるのか。
直線距離で200㎞にわたって爆風で窓が割れる。勿論、被害は窓だけでは済まない。200㎞といえば、他には四国の東から西までも大よそ200㎞だ。
出典:Haiku Deck
この図は爆弾の威力を示したものだ。左側にある小さいものが原子力爆弾で、一番大きい右のものは1962年に作られたロシアの水素爆弾だ。そして水素爆弾の威力には上限がないとされている。
原爆は74年前、そして水爆は57年前。一体、今の技術ではどのくらい恐ろしい兵器になっているのか想像すらつかないし、したくない気持ちさえある。
本当に核兵器はこの世に要らない。こんなもの、本当に要らない。この核兵器で殺される為に産まれてきた人なんて、この世に一人もいない。過去にも未来永劫にもいない。
世界の核保有国
世界の核保有国はアメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリス、インド、パキスタン、イスラエル。
水爆実験を行ったのは、アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリス。
これに北朝鮮が加わることになる。北朝鮮が他国と違うのは、水爆の開発スピードだ。これはパキスタンなど核保有国から技術を学んでいるからだと言われている。
同じ兄弟同士は戦って勝つことで平和がもたらされるわけではない。ただ愛することで平和がもたらされるものだ。争いも戦いも憎しみもない真の愛によってのみ、愛の世界、平和の世界を成すことができる。
御言葉より
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参考:THE PAGE 朝日新聞 日本経済新聞 NHK 産経新聞 読売新聞
冒頭写真出典:1952年マーシャル諸島で行なわれた人類初の核実験の様子。www.theguardian.com