「いつ帰られましたか?」
「明け方に帰ってきた。」
「大家のおばさんが若い娘が治ったと不思議なことだと言っていましたけど」
「今よくなっているところだ!両親もイエス様を信じたらいいのに、まだ悩んでいる。もっと待たないといけない。」
「はい、私は仕事に行ってきます。」
そうやってまた何日かが過ぎた。
ある遅い夕方、家に帰ってくると大家のおばさんが私を呼んだ。
「若いの、お兄さんが出ていかれたよ。」
「あ、私には行くという話もしなかったのにどうして突然行かれたんですか?」
「前の家の人たちがほとんど治ったからもうやめようと言ったみたい。」
「完全に治ったようですね?」
「お兄さんの話では、ほとんど治ったけれどもまだ完全ではないと言っていた。」
「それなのにどうしてやめようと言ったんですか?」
「その娘になんせお金がたくさんかかったんだ。お祓いをする人からありとあらゆる人たちが来て、病院にもお金をたくさん費やしたんだ。やってみなかったことはないくらいできることは全部やったはずだよ。
子供が敵(かたき)っていうけど子供ひとつ間違うから家庭がめちゃくちゃになるんだから。それでこの件もお金のせいで前もって怖くなってやめようといったようだ。」
「兄さんからは行く時に何か言っていませんでしたか?」
「あ、私がお兄さんにこうやっていいことをするから待遇なんか受けて待遇を受けたらいいと言ったら、
『いいことをするからってみんな良いことをいってくれるわけではありませんじゃありません。国のために忠誠を尽くした人が死んだりもしますし。』って言っていたよ。
それからは『おばさんもイエス様を信じてください。そして弟の面倒をみてください。』それだけ言って出ていったよ。チョナンにあるとある山なのか、どこかに祈りに行くと言っていた。」
「よく分かりました。おばさんも今週から教会に行きますよね。」
「いや、行けない。私は先祖を祭ってるから難しい。旦那が教会だって言ったら頭を左右に振るじゃないか。」
「お兄さんはもう一晩泊まっていったら(いいのに)・・・。一度もちゃんと一緒にご飯も食べれなかったのにそのまま出られるとは寂しいですね。」
「何がそんなに急なのかすぐ行ったよ。」
(続く)