[記事]「私はただ最善を尽くして祈るだけ」(7) チョンミョンソク牧師とポンソク牧師

チョンミョンソク牧師の弟、ポンソク牧師による記事(2007年執筆)

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「お兄さんが出てから私が前の家のおばさんにあれこれ聞いてみた。そのおばさんも最初はあなたのお兄さんを変な人だと思って疑っていたんだって。だけどお兄さんが娘のために涙を流して祈るのを見たら『本当にこの人はまともな人だ』と信頼が生まれて娘を任せたとさ。

自分は娘がそうなって心は傷つくだけ傷ついたけれどもお兄さんのように泣くことはなかったって。それにお兄さんは娘さんに話す時娘さんが何もしゃべらなくても全然残念に思わないで、同じ言葉を何回も繰り返してるのに、一度も顔を赤らめることなくに娘さんによくしてあげただってさ。

そうやって何日か向き合っていたらついに娘さんがしゃべるようになったそうだ。親もそこまではできないって本当にまさしく聖人のようだと言っていた。あとお兄さんは一瞬もただ座っていることはなく時間があったら部屋の掃除もして庭まで掃いて、普通の人じゃないってね。

それで旅費でも目一杯あげたかと聞いたら、聞くまでもなくそのおばさんがあげようとしたらお兄さんが『私がお金をもらおうとしてしたのではなくて、娘さんの人生がかわいそうで自らやったことです。なにかの対価をもらおうとしてやったのではなく神様がしてくださったことなので、神様を必ず信じてください。神様とイエス様だけよく信じてくだされば、それが私に下さるお返しです。』と言いながら後ろも振り返らないで行ったとさ!

いっそのこと旅費でももらったら心がすっきりするのにそのまま行って名残惜しいって。そうなると分かったならもっとつかんだのに、温かいご飯一食でももてなして送るべきだったって残念がっていた。

多分大金でも要求するだろうとかその家にずっとはりついて暮らすだろうとか考えていたんだろうね。それで私が責めたよ。命の恩人をそうやって寂しく送っていいだろうかって。

その向こうの家が言っていたよ。世の中にそんな人はいないって。娘のためにそこまで切実に祈って気を揉む姿を見て仏陀が生まれ変わったと思ったとか何とか言っていたな。全く筋が通ってない家だよ。

若いの、お兄さんがそのまま行ったからってしきりに寂しく思うな。まるで天使だよ。いいお兄さんを持った。お兄さんも祝福をいっぱい受けて立派に生きるさ。その祝福がどこかに行くかい?全部子供に行って、その家系に巡っていくのさ。」

その後、正門の前で誰かを待っていたそのお嬢さんはもう見かけなかった。

もう40年以上の歳月が流れたが、このことは昨日のように鮮明としている。その時の先生の言葉と真実な行いが今になっても変わることなく続いているからだと思う。

(終わり)

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