[聖書]ダビデは祈る有名な勇士だった

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旧約で欠かすことのできない戦争の英雄ダビデ王は、少年時代から神様に頼り、祈る有名な勇士でした。少年時代のダビデは、イスラエル民族の代表としてペリシテ軍の長官ゴリアテと戦いました。

ダビデはいくつかの石ころと杖を一本手にして、ゴリアテに向かって言いました。「お前は弓と盾と剣とよろいに頼り、自分の体格と力と胆力に頼っているが、私は、お前が侮辱しているイスラエルの神様に頼っている」と言いました。

これを聞いてゴリアテは高笑いして、「お前は俺を犬だと思って、杖で私を殺そうとするのか!」と怒鳴りました。ダビデは「お前は犬にも劣る奴だ!」と言いました。ダビデは、石をびゅんびゅんとまわして、「神様に頼る力で投げるこの石に当たってみろ!」と言いました。ダビデが投げた石は、神様がともにすることで、弾丸のように飛んで行きました。その石はゴリアテがまったく予想もしなかったところ、よろいでも盾でも弓や剣でも防ぐことのできない、ゴリアテの額に刺さって、ゴリアテは馬から落ちて、その場で死んでしまいました。(サムエル上17:47~49)

ダビデとゴリアテのことを見守っていたイスラエルの民と軍隊は、山がとどろくほど歓声を上げました。ゴリアテの悲惨な姿を見ていたペリシテの軍人たちは、あまりにも恐れおののき、恥を禁じえなかったので、みんなペリシテに向かって逃げ始めました。イスラエル民族は、逃げていくペリシテ軍隊を追撃して、滅ぼしました。

このように、ダビデは祈ることで自分と自分の民族を救いました。これが祈りを通しての救いの歴史でした。祈りによって神様に頼った、勇敢で大胆な実践でした。

神様はダビデにいろんな方法で共になさったので、ゴリアテはダビデの前で死ぬほかはない運命でした。それでもダビデは叩き殺さなかったし、獅子の口を裂いたようにしないで、石ころで正確に当てて殺したから、勇敢でもありますが、本当に人格的なダビデだと言うほかありません。

天下の将軍ゴリアテが、少年ダビデが投げた石に当たって死んだのを見た人たちと、見物をしていた人たちは、どれほど衝撃を受けたでしょうか。やはり神様のはかりごとと、その力は、天のように高く、偉大なものです。

ダビデの戦いはすなわち、神様の戦いでした。祈りを通して得た力でした。祈るから、神様がダビデと共にして、ダビデを救ったのです。ダビデは、詩篇で、神様が自分の祈りを聞いて応えたと、詩でうたいました。

詩篇141篇。ダビデは自分を憎み、悪巧みをする人たちのように、彼らを憎まないようにしてくださいと祈りました。そして、もし正しき人が自分を叩くとしても、恵みだと思い、叱ることがあっても、頭に油注がれることだと思うと、祈りました。また、自分の口に門守を置いて、悪者たち、罪を犯す者たちのように、悪口を言わないようにしてくださいと祈りました。ただ神様のところに自分の霊魂と肉が逃げるので、慈しみを施して、自分を見捨てないで下さいと求めました。悪人たちが掘った落とし穴からまぬがれるようにしてくださり、悪しき者は、己の網に陥らせてくださいと、切に祈りました。神様はダビデの祈りを聞いて、その祈り通りに行いました。

詩篇142篇。ダビデは自分の悔しさを解いてくださいと求めました。前を見ても後ろを見ても、自分が対面している敵たちの危険から救ってくれる人がいないから、神様が救ってくださいと祈りました。

詩編 第142篇
ダビデがほら穴にいた時によんだマスキールの歌、祈
142:1わたしは声を出して主に呼ばわり、
声を出して主に願い求めます。
142:2わたしはみ前にわが嘆きを注ぎ出し、
み前にわが悩みをあらわします。
142:3わが霊のわがうちに消えうせようとする時も、
あなたはわが道を知られます。
彼らはわたしを捕えようと
わたしの行く道にわなを隠しました。
142:4わたしは右の方に目を注いで見回したが、
わたしに心をとめる者はひとりもありません。
わたしには避け所がなく、
わたしをかえりみる人はありません。
142:5主よ、わたしはあなたに呼ばわります。
わたしは言います、「あなたはわが避け所、
生ける者の地でわたしの受くべき分です。
142:6どうか、わが叫びにみこころをとめてください。
わたしは、はなはだしく低くされています。
わたしを責める者から助け出してください。
彼らはわたしにまさって強いのです。
142:7わたしをひとやから出し、
み名に感謝させてください。
あなたが豊かにわたしをあしらわれるので、
正しい人々はわたしのまわりに集まるでしょう」。

 
神様は、いつの時代でも、その時代の使命者の肉体を通して戦います。神様が共になさる戦いは、いつの時代でもすばらしく偉大でした。最も弱いものを使って最も強いものに恥をかかせるという、聖書の御言葉が成就するようにしました。このことによってダビデは英雄になり、イスラエルの全ての民から愛され、サウル王よりも大きいものだと褒められました。
 
2002年8月4日 主日礼拝 <主題>祈り より抜粋
説教 鄭明析牧師
 

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