晩餐の席でイエス様が心情を揉んで話をしても、弟子たちは実感がわかず、呆然としてもいました。
その後イエス様が死んで二度と肉体では会えないとは思えず、主を殺そうとする、不信する人たちのせいだとばかり考えていました。
実際弟子たちはイエス様が死を目前にして、最後の集まりをしているということを知らなかったでしょう。また、それが主の肉体を見る最後の時だとは知らなかったでしょう。人はその日になって初めて分かるもので、すぐに死ぬと言っても、その前に話を聞くだけでは、その心情と実体が分かりません。
イエス様が罪人たちの手に渡され、暴虐を受け、十字架を背負って行かれ、亡くなって初めて、弟子たちはイエス様が晩餐の席でおっしゃった言葉を悟り、悲しく慟哭しました。
その時に初めて、パンを割き杯にぶどう酒を注いで「このパンを受け取りなさい。これはあなたたちと万民のために与えるもので、私の体だ。私の杯を受け取りなさい。これは私の血でたてた新しい契約だ。私が再び来る時まで、これを記念としなさい」とおっしゃった言葉の意味を悟って、慟哭しました。その日が来て初めて、弟子たちは主が晩餐の席でおっしゃった言葉を悟り、主の体になり手足となって生きようと一層決心するようになりました。
2010年11月7日 説教者:チョンミョンソク牧師