争いはいつも指導者によって起こります。世界の歴史を振り返ってみても、各国の戦争もそうでした。第一次、第二次世界大戦もそうでした。指導者が戦おうとすると戦争になり、やめようとしたらしなくなります。
戦争はどうしてするのか。戦争を起こす指導者達は、よく、戦争をしないと平和はもたらされないと言います。
フランスの英雄ナポレオンは不可能なことはないと言って、しょっちゅう戦争をしました。鉄はいくらでもあるから、兵士達の士気を高めるために勲章を作って与えなさいと言いました。
イタリアの独裁者ムッソリーニは、敵を殺せば殺すほど平和がもたらされると言って戦争を続けました。
ドイツのヒットラーは優越した民族が世界を支配できると言って、600万人のユダヤ人を虐殺し、戦争に苛まれて力尽きていた民間人や精神病者達まで、みんなを虐殺しました。
結局、彼らは寿命通りに生きることはできませんでした。ナポレオンはイギリスとの戦争でイギリス軍に捕まって死んだし、ムッソリーニは国民によって処刑され、ヒットラーもやはり戦争で死にました。
また戦争によって、おびただしい数の軍人と民間人達が死にました。第二次世界大戦の時、日本に落とされた原子爆弾によって約23万人の人が一度にして死ぬ大惨事がありました。
私は21歳の時、ベトナム戦争に参戦しました。トゥイホア荒野で夜通し交戦をし、朝になってみたら、敵の230名の死体が倒れていました。1968年ホンギルトン山岳作戦で、うちの小隊と敵が交戦をしたあと、30名の敵が血まみれになって死んでいました。私はこの戦闘で、私に銃を向けて殺そうとした敵を生け捕りにして、一人の命を生かし、自由の懐に戻ってこられるようにしました。その夜、私はこのような詩を書きました。
戦争、お前、
私が敵は撃ち殺さなくても、
お前だけは必ず撃ち殺してやる。お前が死んで、
墓に下っていく日、
この世はまことに
平和の世界になるだろう。
まことに愛と喜びの
理想世界になるだろう。戦争、この野郎、
お前のせいで、
純真な私も
最近言葉遣いが荒くなった。戦争、怪物のようなお前のせいで、
この異国の地に来て、
このジャングルの中で
散々苦労している。ああ、戦争、お前のせいで、
目を開けて見ていられない、
すさまじい火の海になったのだ。あの若者達の体に
ウジが湧くようにしたのだ。神様は私と共に
この地球村に
愛と平和の世界を成し、
お前を早速追い出して、
地獄の火の海に
必ずや落し入れてしまう。ああ、その時、地球村に
愛と平和の理想世界が
本当に成されるだろう。
私は朝鮮戦争も含めて二回も戦争を経験したので、戦争がどれほど残酷で悲惨なのか誰よりも語ることができます。
ベトナム戦争の40年間、約300万人が死んだと言います。年間約8万人以上死んだという計算になります。
朝鮮戦争の時も、同胞同士の戦争で、北と南、そして国連軍、中国軍を含め、死傷者が約250万人にのぼりました。
第一次世界大戦によって民間人を含めて約1500万人が死亡し、第二次世界大戦によって約5000万人が死亡しました。
20世紀の戦争とユダヤ人虐殺などの大量虐殺によって死んだ人は、約1億8000万あまりと推定されています。
地球は幸いにも、神本主義が広まりつつあって、希望があります。みんな平和と理想をもって、神様を愛し、一つになれば、いくらでも理想世界を成す足台になれます。落胆しないで、福音を述べ伝え、天の王でいらっしゃる神様に仕え、主権者よりも神様を中心にし、神様の御心を広げ、理想世界を成すべき時です。
2003年4月6日 <主題>主権者の運命は民族の運命(無知の中の相克世界)歴代志下35:16-25
みことばより抜粋