韓国NEWSサイト・中道日報
掲載文章の翻訳、意訳
2024年3月5日
キリスト教福音宣教会信徒協議会はNetflix管轄のアメリカ・州地方裁判所に訴状を現地時間2月29日に提出したことを明らかにした。
チョンミョンソク牧師の2審裁判を控え、証拠物汚染と操作捜査疑惑など争点再燃化
キリスト教福音宣教会(JMS)韓国信徒協議会は5日、Netflix米国本社を対象に「名誉毀損に対する損害賠償」を請求する訴訟状を管轄州地方裁判所に現地時間2月29日に提出したと明らかにした。
韓国信徒協議会代表のクァク・ドンウォン牧師は、「2023年3月3日に放映されたNetflixドキュメンタリー「すべては神のために」で本宣教会を「腐敗し、犯罪を犯した集団」として描写した。チョン・ミョンソク牧師と教会員が受けた精神的・物的被害は計り知れないほど大きい。」とし、Netflix本社を相手に訴訟を提起するに至った」と述べた。
続けて、「当時、チョン・ミョンソク牧師は性的暴行容疑で捜査を受けていたが、Netflixですべては神のためにが放映された以降、事実確認されていない1万件余りの報道が飛び交い、チョン牧師は1審で公正な裁判ではなく、魔女狩り的な世論誘導による世論裁判を受けた」と主張した。
参考
キリスト教福音宣教会側のNetflixに対する反論まとめはこちらから
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クァク・ドンウォン牧師は、「’すべては神のために’を制作した国内放送会社が、チョン牧師と告発者の録音音声に女性のうめき声をつなぎ合わせ、虚偽の字幕を出して性被害の状況であるかのように編集して放映し、代役俳優を性被害者本人とし、代役であることを字幕表記をせず、視聴者があたかも「被害者本人が語っている。それであれば事実だ。」と捉えるように誤認させた」と指摘した。
Netflix本社に提起した訴訟状には、このような内容などが含まれているという。
一方、チョン牧師に対する2審裁判を控え、1審判決で最高裁の量刑基準を超えた23年という重刑が宣告されたことと関連し、議論になった証拠物汚染と操作捜査疑惑、故意の証拠隠滅問題の提起など、様々な争点が再燃している。
これとともに、チョン牧師側弁護人の1審裁判の進行過程で浮上した問題点に対する主張にも関心が集まっている。
チョン牧師の弁護人側は、「決審公判を控えて数日前に検察が共犯事件の記録の中から有利な記録を抜粋して証拠として提出したという。これにより、検察が共犯事件で有利な証人の陳述調書、検察側に有利な資料を提出したら、チョン牧師側もその内容を見なければ反論できないので、裁判部にその記録について意見を提示できる時間をほしいと要請した」と明らかにした。
弁護人側は「一期日ほど延期してほしい。最終弁論の機会をほしいと言ったが、裁判部は’後で参考意見を書類で出せ’と言って拒否した」とし、「これは裁判が終了した後に参考資料として出せということだが、事実、参考資料は文字通り証拠ではない」と主張した。
弁護側は「刑事法において、検察や弁護人が武器を等しく同じ立場で戦うことを『武器の等価性の原則』と一般的に言う。公平な裁判を行うためには、武器、すなわち条件が対等でなければならないが、検察官や裁判官は共犯事件について全ての記録を見ているのに、鄭牧師側はそれを見ることができなかった」と述べ、「その結果、全ての記録を見て攻撃をする側と防御をしなければならないが、記録を見ることができなかった以上、防御が不可能だった」と問題を提起した。
チョン牧師側の弁護人は「これは武器の等価性の原則に反するもので、弁護人が防御権を行使しなければならないのに、それを侵害している。検察の攻撃に対して防御する権利を保障されるべきなのに、その防御する権利も保障されていない、だからチョン牧師の防御権も侵害された」と述べ、「それで法廷で忌避申請をしたが、裁判所で直ちに却下された」と明らかにした。
補足:検察側が決定的な証拠として提出した録音ファイルについて、裁判官が弁護人側によるコピーを認めなかったため、弁護人側がその録音ファイルそのものを鑑定に回すことができず、代替案としてNetflixに収録された録音ファイルの一部が捏造されていることをもって、録音ファイル全体の信憑性がないと主張
チョン牧師の弁護士側は’公開裁判’を要請したが、1審裁判部がこれを受け入れないという主張もした。
弁護人は「性犯罪容疑の裁判は一部、公開を制限することができるが、’被害者に対する2次加害がないので、公開裁判をして適切でなければ非公開裁判をしてもいいのではないか’と要求したにもかかわらず、裁判官が判断して非公開にすると決めた」とし、「これにより国民の知る権利が失われた」と話した。
また、憲法20条にある「宗教の自由」を侵害したと主張した。
弁護人側は「裁判部は憲法で規定されている宗教の自由に関する条項を熟考せず、裁判部はJMSキリスト教福音宣教会を異端とする声を批判なく受容した。異端は正統教会の立場では排斥されるべきであるが、異端と判断する条件そのものが間違っている」と指摘した。
ニュースデジタル部
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