[THEFACT]NetflixPDを警察が送検 専門家の意見は分かれる

キリスト教福音宣教会 摂理 JMS 鄭明析85 (37)
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韓国NEWSサイト・THEFACT
掲載文章の翻訳、意訳、抜粋

麻浦警察署、ソウル西部地検に送致
警察 「違法性彫刻事由に該当しない」
PD「すでに公益性認められているのになぜ」

ソウル西部地検は22日、性暴力犯罪の処罰等に関する特例法(性暴力処罰法)違反容疑で送致されたチョ・ソンヒョンPD事件を女性児童犯罪調査部に割り当て捜査中だと明らかにした。これに先立ち、麻浦警察署は去る14日、チョPDを起訴意見で送致した。

チョン・ミョンソクキリスト教福音宣教会福音宣教会(JMS)総裁の性的暴行疑惑を放送したNetflix「すべては神のために」のチョ・ソンヒョンPDを、警察は性暴力処罰法違反容疑で送致した。チョPD側が大きく反発している。専門家の間でも意見が分かれている。

警察が送検に至った理由

警察は先月14日、チョPDが当該ドキュメンタリーを営利目的で制作しながら、JMS信徒の顔にのみモザイクをかけた裸体映像を当事者の同意なしに配布したと判断し、検察に送致した。

警察はドキュメンタリーの公益性を認めながらも、送致決定は別だという立場だ。警察関係者は「プログラムの公益性を否定しないし、JMSを告発するプログラムである点にも同意する」としながらも、「(裸体映像の)女性信徒の人権的な側面から検討した結果、犯罪が成立しないと見なされる違法性彫刻事由はないと判断した」と説明した。

また、「顔にモザイク処理をしても当事者は十分に自分の体を認識し、羞恥心を覚える」とし「追加モザイクなど他の表現方法が十分にあった」と付け加えた。

そのうえで、「公益性とその部分は分離して見る必要がある」とし、「『公益性があるから』という理由で自分の身体をそのまま露出することに同意する人がいるか考えてみると、簡単な問題だ」と強調した。

JMS側が警察に告発

警察によると先にJMS側は、NetflixPDが女性信徒の裸体映像をドキュメンタリーに収録したことについて、性暴力処罰法14条を違反したとし、麻浦警察署に告発状を提出した。性暴力処罰法14条第2項は、性的欲望・恥ずかしさを誘発する可能性のある身体を撮影した撮影物や複製物を撮影対象者の意思に反して反布するなどの場合、7年以下の懲役または5000万ウォンの罰金に処すると規定している。3項は、営利を目的として撮影対象者の意思に反して情報通信網を利用して撮影物を反布する場合、処罰すると規定している。

NetflixPDの反発とその理由

PD側は直ちに反発した。PDは立場文を通じて「麻浦警察署は起訴意見送致を通じて『すべては神のために』が得た公益が微々たるものであり、顔と音声を変調して出した場面を指し、JMSの熱心な信徒の私益がより大きいという比較をしている」とし、「さらに、JMS事件を証明したPDである私を性犯罪者として、『すべては神のために』はわいせつ物と烙印を押した」と述べた。引き続き戦う意志も一緒に明らかにした。

PDは特に「当該動画画面をキャプチャして配布した事件が過去にあったが、不起訴が決定されたことがある」とし、「放送通信審議委員会では、同じ動画がインターネットカフェにアップされていることを引き続き掲示許可したこともある」と話した。

放送通信審議委員会はJMS側が反JMSサイトである’エクソダス’に裸体動画が掲載されたと受け付けた陳情を’公益のためのもの’に該当するとして却下したことが過去にある。

専門家の意見は分かれる

警察の今回の送致決定をめぐり、法律家の間では様々な意見が出されている。特に、違法性彫刻の事由として挙げられている刑法20条の適用可否をめぐって意見が分かれる。

クァク弁護士は「20条の’社会常識に反しない行為’に該当する違法性彫刻事由と見なすのは難しい」とし、「公益という理由で裸体公開を許可した場合に生じる波紋を懸念して前例を作ることができないため、認められる可能性は低い」と話した。

続けて、「特に過去と違って現在のメディア環境での映像物は、拡散速度が格段に速く、過去とは意味が異なる。より厳格に捜査するしかない。」とし、「捜査官の立場では、いくら公益的な部分が大きくても、そのシーンを入れるべきだったか、他の方法はなかったかを見て判断したのだろう。」と説明した。

そのうえで「映像物関連の被害は、一度発生すると映像が拡散し、取り戻すことが難しい。公益的な目的を知りながらも、過程や表現で発生した個人的な被害を無視することはできなかっただろう。」と付け加えた。ただ、「ドキュメンタリーのこのような公益的側面は、裁判の段階で酌量され量刑に反映されるだろう」と予想した。

弁護士の会メディア報道委員長は、MBCラジオで「結局、公共性がどれだけ強調される映像だったのかということだが、犯罪報道は必然的にセンセーショナルな要素を盛り込むしかない」とし、「大衆に注意を喚起するどのような目的だったのか、単に刺激的なものだけを見せるための目的だったのかなど、全体的な映像の脈絡を見なければならない」と話した。

続けて、「映像全体を視聴した一般大衆は、これが公益目的だと皆が共感しているため、今回の警察の送致決定が機械的だという批判が出るしかない」と指摘した。

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