韓国メディア BreakNews
掲載文章の翻訳、意訳
2024.08.28
JMSチョン・ミョンソク牧師控訴審の証拠操作論争…”チョン・ミョンソク牧師側に形勢逆転か
告訴人側が提出した録音ファイルは「完全編集・操作」…音分析専門家スンシル大学ペ教授チームが法廷で明らかに
米国の権威あるUSA Forensic研究所『録音ファイルに技術的な不規則性が存在する』
韓国の裁判は証拠裁判主義である。特に刑事訴訟では、証拠によってのみ事実認定を認めるというのが刑事訴訟の原則。刑事訴訟法第307条で証拠裁判主義を明らかにしており、刑事訴訟法第307条第1項は、事実の認定は証拠によってしなければならないと明記している。第307条第2項は、犯罪事実の認定は合理的な疑いがない程度の証明に至らなければならないと規定している。
性的暴行容疑で1審で23年の刑を宣告されたJMSチョン・ミョンソク牧師の控訴審の過程で確かな証拠が出て、検察と被告人弁護人たちの尖鋭的な攻撃と防御による論争で公判回数が増えている。
このような中、去る8月22日に行われたこの事件の第6回公判にて、告訴人側が物証として提出した’97分録音ファイル’が編集・操作されていたことが報告された。JMSマスコミ広報局は8月27日、プレスリリースで「大田高等法院第3刑事部(キム・ビョンシク部長判事) チョン・ミョンソク牧師の控訴審6次公判で、告訴人A氏が提出した97分間の録音ファイルが全体的に編集・操作されたという証言が出た」と伝え、「チョン・ミョンソク牧師の裁判の唯一の物証である97分間の録音ファイルが、音分析専門家のペ・ミョンジン教授が総括する専門チームで分析した結果、全体的に編集・操作されたことが分かった」と主張した。
検察側の主張とは完全に相反する主張である。
JMSマスコミ広報局はこの資料で、”この日午前10時から午後7時過ぎまで行われた6次公判で午後にチョン牧師側の証人として出てきた音工学研究所長のペ教授は、5人の音分析専門家と計4回にわたる鑑定結果、このような結果が出たと明らかにした。
鑑定結果はチョン・ミョンソク牧師側の弁護人がすでに裁判所に提出した状態であり、録音ファイルにチョン・ミョンソク牧師と告訴人だけでなく、第3者の声が混ざっており、会話をする男性と女性の周波数帯が異なるものと分析された。
また、当該録音場所で録音することができない背景音が録音されており、録音を終了した区間でフェードアウト現象が現れるが、これを通じて編集・操作されたものと判断することができる」と主張した”と述べた。
ペ教授はこの日、法廷で「1回目~3回目までは音の波形で徹底的に分析したが、編集または操作過程を経ずに発生することができない特異点が数十種類に達した」とし、「これは録音ファイルが全体的に編集・操作されたことを示すものだ」と証言した。
ペ教授は「4回目の鑑定過程で、かなり意味のある追加証拠を発見した。音声録音ファイルの冒頭で’コンピュータマウスのクリック音’が3回聞こえた。」と付け加えた。ペ教授によると、携帯電話を鳴らして再録音する過程で、パソコンを操作するマウスのクリック音が一緒に録音されたという説明だ。
もちろん、反論もある。検察側証人はこれに反対する意見を出した。裁判部は公判進行中、ペ教授を証人尋問する過程で、証人席に待機していた検察側証人大検察庁所属のB氏に、ペ教授の録音ファイルの分析内容と方法についての意見を聞いた。
これに対し、証人B氏は「私が理解しにくい分野が多く、それは分からないし、私たちの方法ではない」と話した。
これは、ペ教授チームは音声分析の専門家が音声分析を、証人B氏はフォレンジックで録音ファイルを分析したためと推測される。異なる方法で録音ファイルを分析したため、検察側の証人がペ教授チームが行った音声分析方法については分からないと言った。
検察側証人として出席したフォレンジック(犯罪や事故に関連する証拠を収集、分析、保存する過程)会社は、犯罪捜査、法的紛争、データ復旧などの専門分野の会社である。
被告人側証人のぺ教授チームである音究明研究所は周波数の波形を研究する分野の会社である。
したがって録音操作・編集はフォレンジック会社ではなく、音声分析研究所がより専門集団である。チョン・ミョンソク牧師の控訴審では、フォレンジック専門家よりも、音究明研究所所属である音の専門家の証言に重きが置かれる。
刑事訴訟法第307条で証拠裁判主義を明らかにしていることを考えると、ペ教授の告訴人側が提出した97分間の録音ファイルの操作・編集は、この裁判の行方を左右する重要な証拠と思われる。
JMS広報局のプレスリリースによると、チョン・ミョンソク牧師側の弁護人たちは、音究明研究所以外の他の専門機関にも依頼し、第3の男女の声を確認できる鑑定結果書を証拠として提出したという。
「米国の権威あるUSA Forensic(USA Forensic)研究所にもフォレンジックを依頼した。ノルバート・ブライアン研究所長はフォレンジック結果報告書で編集・操作の根拠として『録音ファイルに技術的な不規則性が存在するため、オリジナルファイルではなく、背景ノイズの連続性がないという事実は異例である』と指摘した。続いて『このファイルは60HzのAC電源で駆動されるコンピュータのような装置を経た可能性がある』」と報告している。
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