[BreakNews社]チョン・ミョンソク事件は「韓国版マッカーシズム」

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2023年10月13日

米国マッカーシズム事件と韓国版マッカーシズム事件である「JMSチョン・ミョンソク牧師事件」比較

JMSチョン・ミョンソク性犯罪事件は「韓国版マッカーシズム的事件」

著者　ムン・イルソク｜ 기사입력 2023/10/13 [12:09]

社会学用語の中に「マッカーシズム(McCarthyism)」がある。この用語は「1950年代、アメリカの上院議員マッカーシーが国務省の進歩的な人物を共産主義者と規定した」発言をしたことに由来する。

米国共和党上院議員J.R.マッカーシーが1950年2月に衝撃的な発言をしたこと。彼は「米国国務省の中に205人の共産主義者がいる」と暴露的な発言をした。この発言の余波は深刻で、その余波は政治界だけでなく、ハリウッド映画界や放送界にまで及んだ。共産主義者というブラックリストに載った作家・監督・芸能人まで仕事を失うほどだった。

しかし、その結果は微々たるものだった。 当時、マッカーシー上院議員は上院外交関係委員会の調査を受けた。しかし、彼が言った共産主義者が誰であるかを具体的に明らかにすることはできなかった。

世界各国で事実を伴わない、マッカーシズム的な発言・暴露性報道がしばしば出てくるが、結局は頓挫することが多い。

今年に入って韓国社会の深刻な社会問題の一つとして浮上したキリスト教福音宣教会(通称JMS)のチョン・ミョンソク牧師の準強姦事件が、筆者の目にはマッカーシズム的な事件として映る。

この事件がなぜマッカーシズム的なのか？ JMSチョン・ミョンソク牧師事件の内幕を紐解いてみると、マスコミの誇張・歪曲報道に起因するからだ。

この事件と関連し、A日報は3月14日付の報道記事で、「K教授は14日のOOラジオ「イシュー・アンド・ピープル」のインタビューで、被害者規模を尋ねる司会者の言葉に「普段チョン・ミョンソクが言っていた言葉が『私は1万人を性的救済を通じて天の愛人にするのが地上目標』だった」とし、「つまり、1万人を性的暴行するのが目標だと自ら話してきたし、私がその人の行動を観察してきた結果、その人はもっぱら性的暴行に専念していた人なので、その人の目標を超過達成したのではないかと思う」と明らかにした」と報じた。

この新聞は、「K教授は続けて『今になって訴えた方は、白い砂浜にある砂の一握りにならないだろうか』と話した」と付け加えた。

この報道内容を単純に「算数」で計算すると、「性的暴行の数が1万人を超えた」と読める。この報道後、現職の検察総長は3月6日、「被告人に犯行に相応しい厳正な処罰を受けさせる」と発言した。検察総長の発言を改めて読み解いてみると、「『被告人に犯行に相応する厳正な刑罰を受けさせる』と言ったのだから、『犯行がなければ処罰しない』と再解釈することもできる。

この報道の通り、男1人が1万人を性的暴行したとして、この報道内容が事実だとしたら、驚愕することである。しかし、この報道は誇張・歪曲であり、全く事実ではない。

筆者は本紙（ BreakNews）4月27日付の「JMSチョン・ミョンソク牧師の性的暴行事件歪曲の実態を追う」というタイトルのコラムで

米国メディアの場合、性的暴行事件を報道する際、暴行者と被暴行者の身元を公開することになっている。
正確に事件の行方を報道する。米国式で言えば、’チョン・ミョンソク牧師が1万人を性的暴行した’とすれば、捜査段階で1万人の性的暴行被害者名簿、日時、場所などの’被害者リスト’が作成され、その名簿が裁判所に渡されなければならない。
ところが、チョン・ミョンソク牧師が性的暴行をしたという事件で、今まで被害者の名前が確実に出てこないのは何を意味するのか。
この事件が正しい事件なら、チョン・ミョンソク牧師に性的暴行を受けたという1万人の名簿が公開されるべきである。

と指摘し、「JMSチョン・ミョンソク牧師関連の報道は、事実と真実からこれだけの違いがあることが分かる。JMSチョン・ミョンソク牧師が1万人以上を性的暴行した」という一部のメディアの報道内容はすでに全世界に発信された。

この内容は虚構なのに、事実のように語られている。

「韓国は世界に誇る民主主義国家である。一個人が1万人を性的暴行するほど卑劣な国は決してない」と強調したことがある。

続けて「チョン・ミョンソク牧師が1万人の女性を性的暴行をしたと？ 裁判の過程でチョン・ミョンソク牧師にレイプされた1万人の名簿が公開されたら？ 筆者は、その時になって初めてこの事件が’真実’だと信じたい。なぜなら、この事件は幽霊的な事件、つまり事実ではなく、被害者数が膨大に膨れ上がった、歪曲された事件だからである。野原で草を食べる牛も笑うことだ」と訴えた。

BreakNews筆者はこのような理由から、JMSチョン・ミョンソク準強姦事件を「韓国版マッカーシズム的事件」と指摘するのだ。この事件が公論化された昨年3月以降、キリスト教福音宣教会は大規模な場外デモなどを通じて「真実が報道される正しい世界」を叫んでいる。

キリスト教福音宣教会(通称JMS)の教徒たちが場外デモと100万人の嘆願書署名運動を行う理由は明白である。主要メディアが歪曲・誇張報道で加担した韓国版メカシズムの被害をなくすためである。

筆者　ムン・イルソク　「私はチョン・ミョンソクに会いに行く」の著者。