[JOBPOST]「判断できない」国立科学捜査研究院鑑定人ーチョンミョンソク牧師控訴審

キリスト教福音宣教会 摂理 JMS 鄭明析85 (22)
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韓国NEWSサイト・JOBPOST
掲載文章の翻訳、意訳


2024年7月26日

[ジョブポスト】キム・ミョンギ記者=キリスト教福音宣教会(JMS)総裁チョン・ミョンソク牧師に対する控訴審第5回公判が25日、大田高等法院第3刑事部の審理で開かれた。

この日の裁判は「抗拒不能に関する主張」と「音声録音ファイルに対する鑑定結果」だった。

検察は「被害者は宗教的な洗脳教育によって抗拒不能状態に至り、性的被害を受けた」とし、「被告人を’再臨イエス’または’メシア’と信じさせただけでなく、彼の言葉に逆らうと癌になったり、事故で死んだり、また地獄に行くという恐怖感を持たせた」と主張した。

これに対し、弁護人側は「再臨イエスと言ったこともないだけでなく、被告人の言葉に逆らえば地獄に行くという話はどこにもない」とし、「全体的な文脈を無視した検察側の一方的な主張だ」と反論した。

検察は「万民中央教会」と「救世教」の判例を挙げ、「被告人はどの教会よりも比較できない絶対的な宗教的地位にあった」と宗教的洗脳を強調し、これに対し弁護人側は「過去に救世教の事件を直接捜査した担当検事がまさに弁護人(本人)だった」とし、「救世教の事件とは全く違う」と反論した。

万民中央教会(韓国)の事件とは  1999年に起きたMBC襲撃事件では、万民中央教会の信者たちの一部が批判的な報道をしていたMBC局内に300名が乱入、更にその一部が放送機器を破壊し、局員たちに暴力をふるった。また、教会創設者の牧師が複数の女性信徒に対しての常習的な性暴力の罪で、2018年に懲役16年の刑が確定。イ牧師は自らを「神の息子」と称していたとされる。牧師は病気で既に他界。

参照:WowKorea、NNAAsia、中央日報、DailyNK

救援派の事件とは

2014年にセウォル号沈没事件にて、船のオーナーが救援派トップだったことから大きく注目された。1987年には救援派の信徒32人が自殺する「五大洋集団自殺事件」が起こった。同事件は、信徒たちからなる会社の工場で経営者、従業員が、社債の返済をめぐる債権者とのトラブルにより集団自殺を図ったとされる。1991年には教会の献金横領でトップが逮捕、収監された。セウォル号沈没事件は、法定積載量の3倍近い荷物を積載してセウォル号を運航させていたなど危機管理の低さから起きたともされている。

参照:中央日報、AFP通信、KBSWORLD

続いて午後の公判では、検察側証人として国立科学捜査研究院鑑定人に対する証人尋問が行われた。

以下は、国立科学捜査研究院が行った鑑定結果の一部である。

検察は「ファイル構造が異なる」という結果について「高等検察庁に依頼した結果、’WhatsAppメッセンジャーアプリ’を通じて送信される場合、ファイル構造が変更されることを確認した」とし、「単純なファイル構造が変更されたもので、いかなる編集や操作は行われなかった」と主張した。

ただ、「原本がない状況で、当該メッセンジャーで送信されたファイルだけであれば、原本と見なすことができるか」という裁判部の質疑に対し、国立科学捜査研究院鑑定人は「送信過程で変わる可能性があるため、原本ファイルと同じになることはできない」と述べた。

そのうえで、「このように提示されていない状況ではあくまで可能性であり、携帯電話や対照ファイルがない状況で問われれば、原理的に判断できない」と説明した。

裁判部は、検察側の追加証人尋問と弁護人側の証人尋問が残っており、提出された証拠資料が多いため、追加審理が必要だと判断し、今日予定していた結審公判を次の期日まで延期した。

一方、次の公判日程は来月22日午前に開かれる予定だ。

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