[BreakNews]「検察は文脈を無視した」JMSチョン・ミョンソク控訴審の意味とは

キリスト教福音宣教会 摂理 JMS 鄭明析85 (24)
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掲載文章の翻訳、意訳


2024年7月26日

‘牧師が洗脳・抵抗不能な性的暴行’の罪”JMSチョン・ミョンソク控訴審、これは意味があるのか?

ムン・イルソク発行人

大田高等法院の全景。 ©ブレイクニュース

キリスト教福音宣教会(JMS)マスコミ広報局側は7月26日、プレスリリースでチョン・ミョンソク牧師の性的暴行疑惑の控訴審5次公判(7月25日、大田高裁)のニュースを伝えた。

この資料で「キリスト教福音宣教会(JMS)チョン・ミョンソク牧師の第5次控訴審が7月25日、大田高等法院で第3刑事部審理で行われた。この日、検察は告訴人たちが宗教的洗脳教育を通じて被告人を’再臨イエス’または’メシア’として信じさせ、抵抗できない状況に陥らせたと主張した」とし、「チョン・ミョンソク牧師側の弁護人は、検察の教義による洗脳について’全体的な文脈を無視したまま、一部の説教を引用して被告人を悪印象づける無理な主張’であり、’被告人が46年間宣教会で説教をした映像があるので反論できる’と自信を持っていた」と伝えた。

続けて、「この日、検察はチョン・ミョンソク牧師の事件を万民中央教会や救援派事件と結びつけ、’被告人の逆らえない絶対的な宗教的権威による抗拒不能’を主張した。これに対し、チョン・ミョンソク牧師側の弁護人の一人が、自分が救援派事件を直接担当した検察官出身であることから、この事件は全く違う」と反論した。

この弁護人は「抗拒不能と洗脳の前提条件が集団監禁と暴行だが、告訴人たちは自由に月明洞を出入りし、旅行をするなど身体拘束がなかった」と裁判で明らかにした。

万民中央教会(韓国)の事件とは  1999年に起きたMBC襲撃事件では、万民中央教会の信者たちの一部が批判的な報道をしていたMBC局内に300名が乱入、更にその一部が放送機器を破壊し、局員たちに暴力をふるった。また、教会創設者の牧師が複数の女性信徒に対しての常習的な性暴力の罪で、2018年に懲役16年の刑が確定。イ牧師は自らを「神の息子」と称していたとされる。牧師は病気で既に他界。

参照:WowKorea、NNAAsia、中央日報、DailyNK

救援派の事件とは

2014年にセウォル号沈没事件にて、船のオーナーが救援派トップだったことから大きく注目された。1987年には救援派の信徒32人が自殺する「五大洋集団自殺事件」が起こった。同事件は、信徒たちからなる会社の工場で経営者、従業員が、社債の返済をめぐる債権者とのトラブルにより集団自殺を図ったとされる。1991年には教会の献金横領でトップが逮捕、収監された。セウォル号沈没事件は、法定積載量の3倍近い荷物を積載してセウォル号を運航させていたなど危機管理の低さから起きたともされている。

参照:中央日報、AFP通信、KBSWORLD

聖職者が礼拝をするなどの宗教行為を洗脳とし、重い刑罰を与えることができるのだろうか?ところが、突然「聖職者の説教=洗脳」が法廷で登場した。

チョン・ミョンソク牧師(写真)は「生命を愛そう」と主張した。    出典:BreakNews
チョン・ミョンソク牧師は「考えが神である」と言った。チョン・ミョンソク牧師が書いた直筆文字。   出典:BreakNews
jms 月明洞自然聖殿に建てられたイエス像。 出典:BreakNews

筆者は本紙(ブレイクニュース)去る5月31日付の「チョン・ミョンソク牧師が教義で洗脳・抵抗できない性的暴行をした?」というタイトルのコラムでこの問題を論じた。検察が重い刑を求めた論理である「牧師の洗脳による抗拒不能状態」での性的暴行がこの裁判に浮上したからである。 

この記事で

「キリスト教福音宣教会(通称JMS)のチョン・ミョンソク牧師の控訴審(2審、5月30日3次公判。性的虐待疑惑事件)が国際社会の注目を集めている。原告が外国人であり、控訴審で、証拠操作の疑惑があるとされたからだ。

また、裁判部は、宗教機関責任者の教理講義などが洗脳と断定した検察側の論理構造に納得できないとした。この論理にくさびを打ち込んだ。」

と紹介しながら、

「チョン・ミョンソク牧師側の弁護人は、この日開かれた記者会見で『検察が被告人がイエスより上にいるというような教義で被害者を洗脳して、被告人と性的な接触を通じなければ救いを得ることができないという教義で洗脳して性的暴行をしたというような論理構造だが、今、裁判が進行する過程で、裁判部でも簡単に納得できないという話をしている』と指摘した」と紹介した。

続けて「果たして牧師が教理を通じて自分を神格化し、洗脳が可能なのだろうか?牧師の話を聞いたり、教義を読んで洗脳されることで抵抗できない状態に陥り、その状態で性的暴行を受けたという検察側の主張は妥当なのだろうか」と付け加えた。

大韓民国は1948年以降、法治国家を志向してきたが、法治の根幹である検察がこのような法的に強引な論理を駆使することは非常に後進的であることを指摘する。

 この日、現場取材をしたインターネット新聞「ニュースダイム」は7月26日付の記事で「チョン・ミョンソク牧師の控訴審裁判は8月22日午前に続行される予定であり、この日、検察側の証人尋問と弁護人側が行った97分間の録音ファイル検挙と関連して採択した証人尋問などが行われる」とし、「法曹界によると、チョン・ミョンソク牧師の拘束期限が8月15日なので、裁判部職権で勾留された状態で公判が行われる可能性も指摘されている」と報じた。

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