[韓国報道] 記者が見た 摂理有志の平和的な集会

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掲載文章の翻訳、意訳

2023年8月9日　リュ·ジェボク<本紙発行人>

8月6日午後5時、ソウル市庁前の大通りに、キリスト教福音宣教会(JMS)会員1万人余りが、拘束されているチョン·ミョンソク牧師の公正な裁判を要求するために40度に迫る暑さに負けず力強い声とスローガンを叫んでいた。7月16日から毎週続いている彼らの集会、この日はソウルで行われた5回の中で最大規模の集会だった。集会目的は、彼らの所属団体であるキリスト教福音宣教会の代表チョン·ミョンソク牧師の歩んできた人生と真実を知らせ、現在性犯罪加害者として拘束され裁判を受けているチョン牧師の公正な裁判を訴える集会で、宣教会信徒たちの自発的な集まりであった。

この日の集会は<チョン·ミョンソク牧師の真実を叫ぶ>という主題で1部、2部に分かれて進行された。平和集会の開始を知らせるオープニング映像に続き、長老の代表祈祷、続いて広報映像とチョン牧師の略歴が紹介され、セビョッピョル長老団7人が出演し、代表長老がチョン牧師についての訴状を朗読した。
筆者は舞台の下で波打つ掛け声を見て驚いた。

壮観なスローガンを見てみると「裁判所は公正に裁判せよ、裁判せよ」「録音ファイル操作だ、無罪釈放を主張する」「確認されていない世論裁判、無念にやられてきた」「核心証拠録音ファイル、調べたら操作証拠」「証拠裁判を遵守して世論裁判を中断せよ」「不公正な予断ではなく裁判部を交替しろ」という内容で市役所前を行き来する人々の関心を集めた。

彼らは、前4回の集会においても「MBC操作映像徹底究明せよ」「濡れ衣を着せられたチョン·ミョンソク牧師の無念を訴えます」という垂れ幕が貼られたトラック演壇の前で、訴状を朗読する会員の音頭とスローガンに従って熱心にプラカードを持って声を高めてきた。
温度はなんと36度、外出禁止令が出されている時期だが、彼らは蒸し暑い猛暑をものともせず秩序整然と疲れも知らず、ただ進行者の指示に従って平和的に集会を行ってきた。

別のプラカードには「世論集めの商業放送は絶対に容認できない」「興味中心言論なのか、調べて記事を書け」「真実な証言を聞いてくれ」「数万人の私たちの団体、私たちが真実な証人」「（検察が）録音原本をなくしたのは本当におかしい」「原本なしで裁判するなら根拠のない裁判だ」 「罪のないチョン牧師、なぜそのようにけなすのか」等、他にもチョン·ミョンソク牧師の無罪と真実を知らせようとする切実さのこもったスローガンが多かった。

スローガンを叫ぶ彼らの姿には悲壮感が漂っていた。このような姿に向かい筆者が慌ただしくカメラシャッターを切っていると、隣の席にいた50代女性が「現在進行中のチョン·ミョンソク牧師の裁判が公正に進行されなければならないということを知らせるために、私たちはこの暑さの中で歓声を上げています」とし、「牧師に罪があるならば拘束を、罪がなければ釈放しなければならない。証拠のない裁判なのに、数ヶ月もの間、引き伸ばしています。こんな裁判が世の中のどこにありますか。」

これに対し筆者が頷くと別の女性が言った。彼女はもっと若そうだった。「キリスト教福音宣教会のチョン·ミョンソク牧師は性犯罪者ではありません。よく知りもせず誤解と偽りを土台に操作映像を作り、チョン牧師と私たちの会員を陥れ無念にさせています。これからは良心の声を聞かなければなりません。大韓民国の知性は良心を失ったのでしょうか」と述べた。

釜山から来たという50代の男性A氏も「現在、チョン牧師を裁判する大田裁判所の裁判部はチョン牧師の無罪を一つ残らず明らかにしなければなりません」とし「被害者と名乗る者の証言だけで放送され報道されたもので、証拠が一つもない無念な裁判が進行しているのを見てあまりにも悔しく、この猛暑の中で戦争をしているのです。」

彼はまた「尊敬する裁判官の方々に必ずお伝えしたい」とし「どうか世論集めの裁判ではなく、証拠に基づいた裁判で後代に恨まれない判決を下してほしい。どの団体にも変節者（主張を変えた者、の意）がいる。変節者たちの団体の中で、金に買収された者たちの証言や私利私欲に目がくらんだ核心指導部、そして利益だけを追求する言論の合作でチョン牧師と善良な我が会員たちの人生が満身創痍になった」と話した。

大韓民国は証拠裁判主義を目指す民主主義法治国家だ。チョン牧師が不法を犯した証拠があれば、証拠どおり彼を早く司法処理し、不法がなければ彼を早く釈放させなければならないというのが筆者の考えだ。

歴代最高の猛暑の中で、ただ一人の人権のために叫ぶ1万人余りの人々を見て、本当に残念な気持ちになった。そうだ。裁判所は被害者側の一方的な証言ではなく、現場の証拠を綿密に判断しなければならない。言論フレームによる世論裁判は民主主義国家ではありえないことだ。 しかし、時にはそのような無所不為（どんなことでもできる、の意）の荒唐無稽な裁判がたびたび行われている。